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平成二十一年七月十日提出
質問第六六八号

外務省幹部が一九六〇年の日米安全保障条約改定時におけるいわゆる「核持ち込み密約」の関連文書を破棄するよう指示したとされる件に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




外務省幹部が一九六〇年の日米安全保障条約改定時におけるいわゆる「核持ち込み密約」の関連文書を破棄するよう指示したとされる件に関する質問主意書


 本年七月十日付の朝日新聞一面に、「核密約文書の破棄 指示 外務省幹部、〇一年ごろ 元政府高官ら証言『情報公開法前に』」との見出しで、一九六〇年の日米安全保障条約改定時に核兵器を搭載した米軍の艦船等が我が国に寄港することを黙認するとしたいわゆる核持ち込み密約の関連文書につき、二〇〇一年頃、同年四月の情報公開法施行を前に、当時の外務省幹部が同省内に保管されていたものを全て破棄するよう指示を下していたことが、複数の元同省幹部、元政府高官らによる匿名の証言でわかったと報じる記事(以下、「朝日記事」という。)が掲載されている。右を踏まえ、質問する。

一 外務省として、「朝日記事」を読み、承知しているか。
二 「朝日記事」には、「今回証言した元政府高官は密約の存在を認めた上で、破棄の対象とされた文書には、次官向けの引き継ぎ用の資料も含まれていたと語った。(中略)元政府高官は、文書が破棄された判断について『遠い昔の文書であり、表向きないと言ってきたものを後生大事に持っている意味がどこにあるのか』と説明した。」、「別の元政府関係者は『関連文書が保管されていたのは北米局と条約局(現国際法局)と見られるが、情報公開法の施行直前にすべて処分されたと聞いている』と述べた。」、「ただ、両氏とも焼却や裁断などの現場は確認しておらず、元政府関係者は『極秘に保管されている可能性は残っていると思う』とも指摘する。」との記述があるが、外務省として、右記述を読み、承知しているか。
三 外務省として、二の「元政府高官」、「元政府関係者」とは誰か把握しているか。
四 「朝日記事」には、「外相への説明の慣行は、〇一年に田中眞紀子衆院議員が外相に就任したのを機に行われなくなったと見られるという。」との記述があるが、外務省として、右記述を読み、承知しているか。
五 「朝日記事」には、「ある外務事務次官経験者は、密約の有無については確認を避けたが『今は密約を記した文書はどこにも残っていない。ないものは出せないということだ』。密約の公開を訴える民主党が政権に就いても、関連文書を見つけられないとの言い分と見られる。」との記述があるが、外務省として、右記述を読み、承知しているか。
六 外務省として、五の「ある外務事務次官経験者」とは誰か把握しているか。
七 二、四及び五の内容はじめ、「朝日記事」の記述は、事実を反映したものか。外務省の見解如何。
八 七で、「朝日記事」の記述が事実を反映したものではないのならば、それは朝日新聞社が虚偽の内容の記事を掲載したことになるが、外務省として、同新聞社に対し、何らかの意見を伝えているか。

 右質問する。



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