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平成二十一年十一月五日提出質問第四八号
沖縄県与那国町への陸上自衛隊配備に関する質問主意書
提出者 照屋寛徳
沖縄県与那国町への陸上自衛隊配備に関する質問主意書
沖縄県与那国町の外間守吉町長と崎原孫吉同町議会議長は、二〇〇九年六月三十日、防衛省で当時の浜田靖一防衛大臣と面会し、同町への陸上自衛隊の部隊配備を要請した。要請の主旨は、(一)尖閣諸島周辺の排他的経済水域内における周辺諸国の動向に対する対処、(二)台風などによる大規模災害発生への対処、(三)自衛隊配備による地域活性化やインフラ整備に対する期待などを挙げている。
国境の島・与那国町では、陸上自衛隊の部隊配備をめぐって住民が二分された。要請を受けて同年七月八日、当時の浜田防衛大臣は与那国町を視察し、現在の防衛大綱に盛り込まれている島嶼防衛や大規模・特殊災害への対応などの観点から、先島諸島への自衛隊配備を検討していく考えを示している。
一方、歴史的な政権交代が実現した後、同年九月二十五日の閣議後記者会見において、北澤俊美防衛大臣は、与那国町への陸上自衛隊部隊配備について「先島諸島の防衛体制を整えることは大事だが、果たしてそこを早急に整備する必要があるのか。いたずらに近隣諸国に懸念を抱かせるようなことはせず、丁寧にやりたい」と述べ、実施しない考えを示した。
私は、北澤防衛大臣が示した考えに賛成するものである。陸上自衛隊の部隊配備による与那国町の地域活性化やインフラ整備に期待をもつべきではない。与那国町は、国境の島としての地理的、歴史的、文化的特性を活かした地域活性化をめざすべきである。
以下、質問する。
二 政府は、与那国町を含む沖縄の離島振興と地域活性化、並びに離島におけるインフラ整備について、いかなる政策方針をもって臨むのか、具体的な施策を列挙した上で明らかにされたい。
右質問する。