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平成二十一年十二月二日提出質問第一五一号
事業仕分け対象となった内閣府要求予算について、内閣府の長である内閣総理大臣が予算要求を行った必然性と今後の対応方針に関する質問主意書
提出者 高市早苗
事業仕分け対象となった内閣府要求予算について、内閣府の長である内閣総理大臣が予算要求を行った必然性と今後の対応方針に関する質問主意書
鳩山内閣は、「政治主導」「脱・官僚主義」をアピールしており、新政権発足後は、各府省の大臣、副大臣、大臣政務官の「政務三役」がリーダーシップを発揮して、前麻生内閣が編成した平成二十一年度補正予算の組み替えや平成二十二年度概算要求の見直しなどに取り組んでこられたことと承知している。
内閣府においても、予算要求など「内閣府が表明する意思」については、その意思決定過程においては、内閣府の長である内閣総理大臣や、今回の事業仕分け対象となった少子化対策・高齢者施策・食育・青少年健全育成・交通安全対策・犯罪被害者施策・自殺対策の普及・啓発を担当する福島特命担当大臣、副大臣、大臣政務官などの政治家が、「権限」を持つと同時に、外部への「説明責任」も負っておられることと理解している。
右の点を踏まえ、次の事項について質問する。
@ 当該事業の事業仕分けの評決結果
A 当該事業の評決結果について、「評価者」(仕分け人)がその評決結果にいたった主な理由・意見
B 当該事業に関する事業仕分け当日、「説明者」となっていた国家公務員の所属部署名と官職名
C 当該事業の「必要性」について、事業仕分け当日に「説明者」が行った説明の概要
D 当該事業に関する事業仕分け当日、「評価者」(仕分け人)となっていた副大臣、もしくは政務官の名前
E 当該事業に関して、事業仕分け当日に「評価者」(仕分け人)となっていた副大臣、もしくは政務官の発言内容
F 概算要求時点で、当該事業について、内閣府の長である内閣総理大臣が「予算要求をするべき必要な事業だ」と判断した理由
G 概算要求時点で、当該事業について、内閣府の長である内閣総理大臣が「要求した規模の予算額が必要だ」と判断した理由
二 平成二十二年度予算編成に向けての「内閣府の長」としての対応方針について
@ 内閣府の長である内閣総理大臣は、行政刷新会議による内閣府要求予算に関する事業仕分けの評決結果は、平成二十二年度予算編成において、最大限、尊重されるべきだと考えるか。その理由は何か。
A 内閣府の長である内閣総理大臣には、内閣府要求予算に関する事業仕分けの評決結果について、納得がいかない部分があるか。あるとしたら、その事業名は具体的に何か。どのように納得できないのか。
B 前問に関して、仮に、内閣総理大臣が、内閣府要求予算に関する事業仕分けの評決結果について、全て納得できるとするならば、概算要求時点での自らの判断が誤っていたと思うか。つまり、自分が長を務める内閣府が「無駄な予算を要求してしまった」ことを認めるのか。
C 事業仕分けにおいて、内閣府の要求通りの予算計上が認められないという評決結果となった事業について、予算編成に向けて、内閣府が要求通りの予算獲得を目指して財務省等と交渉を行おうと考えているものはあるか。あるとしたら、その事業名は何か。
D 前問に関して、仮に必要予算獲得の交渉を行うとしたら、それは、誰を交渉相手とするのか。
E 問Cに関して、仮に必要予算獲得の交渉を行うとしたら、内閣府側の交渉者は、内閣総理大臣なのか。もしも、内閣府の長であり概算要求の責任者である内閣総理大臣が交渉者にならないとしたら、その理由は何か。
右質問する。