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平成二十二年三月九日提出
質問第二三四号

二月二十二日の「竹島の日」に対する鳩山由紀夫内閣の関与、協力に関する第三回質問主意書

提出者  鈴木宗男




二月二十二日の「竹島の日」に対する鳩山由紀夫内閣の関与、協力に関する第三回質問主意書


 昨年十一月六日に閣議決定された政府答弁書(内閣衆質一七三第二九号)では、「我が国が抱える領土問題には北方四島及び竹島をめぐる問題が存在する。」と、鳩山由紀夫内閣としても、竹島を巡る領土問題があることを認めている。右と「前回答弁書」(内閣衆質一七四第一七八号)、「前々回答弁書」(内閣衆質一七四第一三一号)を踏まえ、再度質問する。

一 二〇〇五年三月十六日、島根県は、二月二十二日を「竹島の日」とする条例を制定した。右につき、「前々回答弁書」では「御指摘の件を含め、政府として、地方公共団体が行った個別具体の施策について見解を述べることは差し控えたい。」と、鳩山内閣においても、残念ながら前政権と全く同じ答弁がなされている。前回質問主意書で、右の島根県の施策は、我が国固有の領土である竹島が韓国に不法占拠されている現状を打開するための一筋の光明となり、実際に韓国と交渉をする政府を後押しするものとなり得るのに、なぜ鳩山内閣として、前政権と同じ答弁しかせず、「竹島の日」の制定は島根県が独自に行った施策と冷淡に切り捨てるのか、また、政府が毎年二月七日を「北方領土の日」と定めているのと同様に、もう一方の領土問題である竹島について、政府として具体的にいつを「竹島の日」として制定する考えでいるのかと問うたところ、「前回答弁書」では「政府としては、現時点で『竹島の日』を制定する考えはないが、いずれにせよ、引き続き、竹島の領有権の問題に関する我が国の立場を主張し、問題の平和的解決を図る上で、有効な方策を不断に検討していく考えである。」との答弁がなされている。政府として、現時点で「竹島の日」を制定する考えがないのはなぜか。右は、右答弁にある「問題の平和的解決を図る上で、有効な方策」に十分該当するものであると考えるが、政府として現時点でその様な考えを有していない理由を説明されたい。
二 毎年二月二十二日、島根県が主催して「竹島の日」を記念する式典(以下、「式典」という。)が行われている。過去の答弁書で明らかにされている様に、前自民・公明政権は、「式典」の招待を受けていながら、「諸般の事情」という不可解な理由で欠席し、代理の者を出席させることもせず、何ら誠意ある対応をとってこなかった。「前々回答弁書」では、鳩山内閣のうち、岡田克也外務大臣、赤松広隆農林水産大臣、町田勝弘水産庁長官及び齋木昭隆外務省アジア大洋州局長が、本年の「式典」の案内を受けていることが明らかにされているものの、その一方で、「二についてでお答えした者への案内については、出席できない旨回答している。」と、右の者のうち、誰も「式典」に出席しなかったことが明らかにされている。前回質問主意書で、右の者が「式典」に出席できなかった理由は何か、また、島根県側にどの様な回答をしているのかと問うたところ、「前回答弁書」では「お尋ねについては、諸般の事情をそれぞれの省庁において勘案し欠席することとした。」と、残念ながら前政権と全く同じ答弁がなされている。右の「諸般の事情」とは具体的にどの様なものか、我が国の国家主権に関わる竹島問題に関係する「式典」に、岡田大臣はじめ関係閣僚、政府関係者が出席できないとする事情とは一体どの様なものであるのか、明確な説明を求める。
三 例えば本年二月七日、北海道根室市で北方領土返還を求める式典が行われた際、福山哲郎外務副大臣が出席していると承知するが、福山副大臣以外に、右式典に出席した閣僚はじめ政府関係者は誰か、全て明らかにされたい。
四 三で指摘した様に、北方領土の日の式典には少なくとも副大臣が出席している一方で、政府として、竹島問題に係る「式典」については誰も出席させず、代理の者も送らないという対応をとっているのはなぜか。前政権の様に曖昧な答弁をするのではなく、国政の運営を、官僚主導・官僚依存から政治主導・国民主導へと刷新することを目指す鳩山内閣にふさわしい、明確な答弁を求める。
五 前回質問主意書で、島根県側から招待を受けた者は、「式典」に代理の者を出席させているか、させているのなら、誰を代理として出席させたのか、また、「前々回答弁書」では「政府として、お尋ねのようなメッセージや祝電等を島根県に対して送る考えはない。」との答弁がなされているが、右はなぜか、鳩山内閣として、なぜ前政権同様、「式典」にメッセージや祝電等を送ることをしないのかと問うたところ、「前回答弁書」では「代理の者は出席しておらず、メッセージや祝電等を送ることはしなかった」との答弁がなされている。鳩山内閣として、前政権と同様に、「式典」に代理の者も出席させず、メッセージや祝電等も送らなかった理由は何か説明されたい。右は、国民の目線に立ち、国政の運営を、官僚主導・官僚依存から政治主導・国民主導へと刷新することを目指す鳩山内閣の対応として不適切ではないのか。
六 北方領土問題については、日ロ首脳間はじめ様々なレベルにおいて問題解決に向けた協議がなされているが、竹島問題については、首脳会談はおろか、日韓間での話し合いはなされておらず、交渉のテーブルにすら着いていない状態にあると考える。前文で指摘した様に、我が国が抱える領土問題は、北方領土と竹島に係る問題の二つのみであるのに、なぜ政府の取り組みはこうも異なるのか。

 右質問する。



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