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平成二十二年六月七日提出
質問第五四六号

二〇一〇年五月十六日の日韓外相会談に関する第三回質問主意書

提出者  鈴木宗男




二〇一〇年五月十六日の日韓外相会談に関する第三回質問主意書


 本年五月十六日、日中韓外相会議へ出席するため訪韓した岡田克也外務大臣は、韓国の柳明桓外交通商部長官と会談(以下、「会談」という。)した。右と「前回答弁書」(内閣衆質一七四第五一〇号)及び「前々回答弁書」(内閣衆質一七四第四七九号)を踏まえ、再度質問する。

一 「前々回答弁書」では「御指摘の外相会談において、岡田克也外務大臣は初めて竹島問題について取り上げた。」と、昨年九月十六日に外務大臣に就任してから、岡田大臣は「会談」において初めて竹島問題について言及したことが明らかにされている。右を受け、前回質問主意書で、岡田大臣として、「会談」以前に韓国側と会談した際、これまで一度も竹島問題について言及してこなかったのはなぜか、「会談」以前に岡田大臣が竹島問題について言及してこなかったのは、我が国の国益を損ねるものであり、「竹島問題の平和的な解決を図るため粘り強い外交努力を行っていく考えである。」と、外務省が毎回同じ答弁を繰り返してきたことと矛盾するのではないかと問うたところ、「前回答弁書」では「一般論として、二国間会談において、限られた時間の中で何を取り上げるかについては、その時々の二国間関係、地域・国際情勢等を踏まえ、個々の具体的事項についてどのように取り上げるべきかを総合的に判断するものであり、日韓外相会談についても同様である。いずれにせよ、政府としては、今後とも竹島問題の平和的解決を図るため、粘り強い外交努力を行っていく考えである。」との答弁がなされている。では、今回「会談」において岡田大臣が初めて竹島問題について言及するに至った、また「会談」以前の三度の日韓外相会談で言及されなかった背景に、日韓の二国間関係はじめどの様な地域・国際情勢等があったのか説明されたい。
二 「前回答弁書」には「二国間会談において、限られた時間の中で何を取り上げるかについては、その時々の二国間関係、地域・国際情勢等を踏まえ、個々の具体的事項についてどのように取り上げるべきかを総合的に判断するもの」とあるが、例えば外相会談でも首脳会談でも、我が国とロシアとの間で二国間会談が行われる際、北方領土問題が取り上げられないことは、まずないと承知する。日ロ関係と日韓関係を単純に比較できないことは当方も承知しているが、日ロの最高首脳が北方領土問題は日ロ間の未解決の問題である旨合意しているのと比較し、竹島問題は日韓間の正式な交渉課題にすらなっていない現状を鑑みる時、また、竹島問題が我が国の国家主権に関わる、決して譲ることのできない問題であることを考える時、まずは交渉のテーブルに載せることが第一に必要であり、右答弁にある様に、他の問題と比較考量し、言及を避けることがあってはならないのではないか。岡田大臣の見解如何。
三 過去四度の日韓外相会談において、たったの一度しか竹島問題を取り上げていないことが、「前回答弁書」にある「粘り強い外交努力」に該当するか。岡田大臣の見解如何。
四 本年六月四日、菅直人財務大臣が第九十四代内閣総理大臣に指名された。菅直人内閣として、今後竹島問題にどの様に取り組んでいく考えでいるか。過去の内閣よりも積極的に二国間会談でこの問題を取り上げ、まずは日韓間の外交課題とすることを目指していく考えはあるか。

 右質問する。



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