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平成二十二年六月八日提出
質問第五四八号

菅直人内閣における内閣官房機密費の改革等に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




菅直人内閣における内閣官房機密費の改革等に関する質問主意書


 野中広務元衆議院議員が、内閣官房長官を務めていた時期、内閣官房機密費を多い時で月に七千万円、少なくとも五千万円使い、その内訳は月々内閣総理大臣に一千万円、自民党国対委員長や参議院幹事長に各五百万円程度を渡し、更には政治評論家や野党の国会議員らにも配っていた旨、取材で明らかにしている。また、本年六月三日、鳩山由紀夫内閣総理大臣が辞意を表明し、同月八日、菅直人内閣が新たに発足した。右と「政府答弁書」(内閣衆質一七四第五〇九号)を踏まえ、質問する。

一 過去の質問主意書で、前文で挙げた野中氏の証言に対する平野博文前内閣官房長官の見解を問うたところ、過去の答弁書では「御指摘の報道にあるような事実関係については、承知していない。」との答弁がなされている。右を受け、過去の質問主意書で、平野前長官として、前任者の河村建夫元内閣官房長官、または内閣官房職員、つまり事務方の職員より、過去に機密費がどの様に使われてきたのかについて、一度も説明を受けたことがないのかと問うたところ、それに対しては「本人に確認したところ、過去の政権において執行された内閣官房報償費の具体的な使途については、説明を受けたことがないとのことである。」との答弁がなされている。平野前長官は、官房長官就任時に、前任者の河村元長官、または内閣官房職員、つまり事務方の職員よりどの様な説明を受けているのかと問うたところ、「政府答弁書」では「本人に確認したところ、内閣官房報償費の取扱責任者として承知しておくべき基本的事項について説明を受けたとのことである。」との答弁がなされている。右にある「内閣官房報償費の取扱責任者として承知しておくべき基本的事項」とは具体的にどの様なものか説明されたい。
二 平野前長官は本年六月三日の記者会見で、鳩山由紀夫内閣における機密費の記録を後継内閣に引き継がない考えを明らかにしたと承知するが、右はなぜか。
三 「政府答弁書」には「内閣官房報償費については、平成二十二年三月二十三日の参議院予算委員会における鳩山由紀夫内閣総理大臣の発言の趣旨にのっとり、できる限りの透明性の確保を図る方策について、内閣官房報償費の取扱責任者である内閣官房長官が、内閣官房報償費を責任を持って執行し、その使途等を検証していく中で、検討することとしている。」との答弁がなされている。二にある通りなら、鳩山内閣における機密費の使途について検証することが不可能になり、右答弁にある本年三月二十三日の参議院予算委員会における鳩山前総理の発言に反し、更には機密費の情報開示、透明性の確保に逆行することになると懸念せざるを得ない。右に対する菅直人内閣総理大臣の見解如何。
四 平野前長官の後任である仙谷由人内閣官房長官は、平野前長官より、機密費についてどの様な引き継ぎを受けているのか説明されたい。
五 菅総理、仙谷長官として、機密費の透明性向上、機密費にかかる情報の更なる開示の必要性についてどの様な見解を有しているか。
六 菅総理、仙谷長官として、今後機密費の透明性向上、機密費にかかる情報の更なる開示を図る考えはあるか。あるのなら、どの様にしてそれを実現させる考えでいるのか説明されたい。

 右質問する。



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