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平成二十三年二月一日提出
質問第三二号

中国軍ステルス機に見える不明瞭な軍事力の近代化に関する質問主意書

提出者  木村太郎




中国軍ステルス機に見える不明瞭な軍事力の近代化に関する質問主意書


 一月十一日、訪中したゲーツ米国防長官は、胡錦濤中国国家主席に対し、中国軍の次世代ステルス戦闘機「殲20」の試作機が、同日、四川省成都で初の試験飛行したことに言及し、中国の意図と不明瞭な軍事力の近代化に対する懸念を直接伝えた。
 中国軍は初の国産空母建造に着手するなど外洋進出に意欲旺盛だが、今回のステルス機試験飛行により、空軍力においても急速に近代化を進めており、東アジアにおける軍事バランスの崩壊を懸念するものである。
 一方我が国では、自衛隊が導入を目指した米軍の最新鋭ステルス戦闘機F22が生産中止となり、F35も開発に遅れが生じ導入のメドが立っておらず、中国の不明瞭な軍事力の近代化に対して、日米の軍事的能力等、日米安保体制の適応が問われているものと考える。
 従って、次の事項について質問する。

一 菅総理は、一月二十日、外交を中心とした異例の演説を行い、その中で「日米同盟機軸」を強調した。鳩山前政権によって齎された最悪の日米関係に陥ったことに対して猛省し、鳩山路線と決別したと捉えていいのか、菅内閣の見解如何。
二 一に関連し、今回の演説は、弱腰外交のレッテルを貼られ、その外交能力に対する国民の不信感を払拭するためのものと認識している。では、中国軍のステルス機問題に関して、同盟国のゲーツ米国防長官が、胡錦濤中国国家主席に対し懸念を直接伝えた際、口先だけでなく、我が国も同盟国として、中国に対して毅然とした姿勢を示すべきだったと考えるが、菅内閣の見解如何。また今後において、中国軍のステルス機問題について、日本政府の考えを伝える用意はあるのか。
三 中国軍は米国のF16に匹敵する戦闘機をすでに四百機ほど保有しており、空軍力で自衛隊を上回り、米国に肉薄しているとの情報もあるが、今後どのように対応していくのか、菅内閣の見解如何。
四 一〜三に関連し、中国軍の近代化・開発加速は、東アジアの軍事バランスに大きな影響を与える。平成二十三年度予算では、防衛予算を二百一億円削減し、四兆七千億円としており、我が国を巡る安全保障環境が逼迫している今日において、国が守れるとは到底思えないと考えるが、菅内閣の見解如何。
五 四に関連し、子ども手当の満額支給が五兆五千億円、防衛予算が四兆七千億円の意味するところは、奈辺にあるのか、菅内閣の見解如何。
六 ゲーツ米国防長官が一月十四日、慶応義塾大学で講演し、「米軍のプレゼンスを抜きにしては、北朝鮮の軍事的挑発はさらに激しくなり、中国も周辺国に対してより独善的に振舞うであろう」と述べたことについて、菅内閣の見解如何。

 右質問する。



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