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平成二十三年五月十九日提出
質問第一八七号

ロシア閣僚による度重なる北方領土訪問に対する外務省の一連の対応に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




ロシア閣僚による度重なる北方領土訪問に対する外務省の一連の対応に関する質問主意書


 本年五月十五日、ロシアのイワノフ副首相はじめ、ナビウリナ経済発展大臣等同国の閣僚が択捉、国後両島を訪問している。右を踏まえ、質問する。

一 ロシア閣僚による北方領土訪問は、昨年十一月一日のメドベージェフ大統領を皮切りに始まっているが、今回のイワノフ副首相等の訪問まで、ロシアのどの閣僚がいつ、何の目的でどの島を訪問しているのか、全てを時系列で示されたい。
二 ロシア国営ラジオ「ロシアの声」は、ホームページにおいて五月十六日付で、イワノフ副首相について、「『我々の訪問は、誰かを憤慨させたり、何かを証明するものではなかった』と述べ、今回の南クリル諸島への訪問は、自身にとって3回目から4回目だと指摘し、『なぜか、これより先に私がここへ訪れた時には抗議はなかった』とコメントした」と書かれている。外務省として、右を承知しているか。
三 外務省として、これまで複数回北方領土を訪問しているロシア閣僚に対し、訪問がなされる度にその閣僚本人または外交ルートを通じ、きちんと抗議をしてきているか。
四 外務省として、イワノフ副首相による北方領土訪問に関して抗議をするのは、今回が初めてであるのか。
五 二にある「ロシアの声」におけるイワノフ副首相のコメントは、開き直り以外の何物でもなく、我が国として受け入れられるものではないが、その都度適切なタイミングで抗議をし、訪問を取りやめることをきちんと働きかけてこなかった外務省、在ロシア日本国大使館も同様に責められるべきではないのか。松本剛明外務大臣の見解如何。
六 一部報道によると、菅直人内閣総理大臣は、今月二十六日から始まるフランスでのサミットで、メドベージェフ大統領に対して直接ロシア閣僚による北方領土訪問をやめるよう求める考えでいるとのことであるが、右は事実か。
七 六が事実なら、三から五で指摘したように、外交ルートでの抗議すらこれまで適切になされてこなかった中で、我が国のトップがロシアのトップに直接要請をしても、何ら実質的な効果は得られず、むしろ先方から見下され、北方領土交渉の更なる停滞を招くのみであると考えるが、菅総理の見解如何。

 右質問する。



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