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平成二十四年十一月二日提出
質問第二一号

外務省欧州局ロシア課長による贈与等報告等に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




外務省欧州局ロシア課長による贈与等報告等に関する質問主意書


 本年十月二十六日付東京新聞に「本音のコラム ロシア課長の奇妙な発言」と題する、元外務省国際情報局主任分析官の佐藤優氏の文章が掲載されている。以下、その全文を引用する。
 「クレムリン(露大統領府)の対日政策に影響を与えるロシア要人に対し、日本国際問題研究所理事長兼所長の野上義二氏(元外務次官)、外務省の宇山秀樹ロシア課長が、奇妙な情報を流した。
 十八日夜の会食の席で、野上氏がロシア要人に『私は十年前の鈴木宗男事件について細部までよく知っている』と前置きした上で、『(二〇〇一年三月の)イルクーツク日露首脳会談に向けて鈴木宗男は、権限もないのに外務省の枠を越えて勝手なことを行った』『佐藤優が逮捕され外務省から排除されたのは、北方領土交渉をめぐる路線の問題ではなく外務省の行政規則に違反する行為をしたからだ』と述べたという。同席した宇山氏も『野上所長の言う通りです。真実は今、野上所長の述べた通りです』と何度も賛意を示したそうだ。
 筆者は、テルアビブで行われた国際学会の経費を支援委員会から支出した事案が背任に問われたが、当時この支援委員会を主管するロシア支援室の首席事務官は宇山氏だった。宇山氏は連帯して責任を負う立場にある。筆者は刑事裁判で有罪が確定したが、外務省からは処分されず、自然失職になった。外務省は本件を行政規律への違反と考えたならば筆者を懲戒処分にしたはずだ。現職ロシア課長の宇山氏が何を意図して露要人にこのような誤情報を伝えたのか。理解に苦しむ。」
 右の文章(以下、「佐藤コラム」とする。)の内容を踏まえ、以下質問する。

一 外務省として、「佐藤コラム」を承知し、その内容を把握しているか。
二 「佐藤コラム」には、本年十月十八日、元外務事務次官の野上義二氏、外務省欧州局ロシア課長の宇山秀樹氏がロシア関係者と会食をしていたとのことであるが、右は事実か。宇山課長が同日、またその近日に、野上氏と会ったという事実があるか否か、外務省として把握しているか。
三 二の会食は宇山課長が外務省欧州局ロシア課長の公務として出席したものか否か、外務省として把握しているか。
四 二の会食の費用負担は誰によってなされたか、外務省として把握しているか。
五 二の会食に関し、宇山課長より外務省に対し、何らかの報告書は提出されているか。
六 二の会食に際し、宇山課長より外務省に対し、国家公務員に課されている贈与等報告はなされているか。
七 二の会食の他にも、宇山課長による贈与等報告はこれまでに何件なされているか、またそれらは事実を反映した適切なものであるか否か、それぞれ明らかにされたい。

 右質問する。



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