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平成二十四年十二月二十六日提出質問第三号
国連ミレニアム開発目標サミットにおける菅コミットメントと国際貢献の展望に関する質問主意書
提出者 柚木道義
国連ミレニアム開発目標サミットにおける菅コミットメントと国際貢献の展望に関する質問主意書
安倍晋三内閣総理大臣は、「強い日本を取り戻す」を標榜されていると理解するところであるが、強い日本というのは様々な意味をもつと考えられるので、国際社会における「強い日本」の実現可能性について政府の見解を質すものである。国際社会においては、経済的な強さはもとより国際社会で応分の貢献と信頼関係の向上などが「強さ」の指標として重要なものである。信頼関係の向上という観点から考慮するのであれば、国際条約はもちろんのことであるが、前政権における日本政府の国際会議における公式な演説や見解について一定程度の「継続性」を担保する必要があるものと考えるものである。
以上のような観点から平成二十二年九月二十二日に米国・ニューヨークにて開催された国連ミレニアム開発目標サミットにおける日本政府の公式演説で言及された「菅コミットメント」について政府の見解をお示し願いたい。
1 国連ミレニアム開発目標においてとくに進捗が遅れていると指摘される母子保健を含む保健分野と基礎教育分野について、我が国が先進国として応分の負担を果たすと明言し、平成二十七年までにミレニアム開発目標を達成させるべく行動する決意を述べたのが菅コミットメントである。同コミットメントのなかで言及している世界基金の第三次増資会合で当面最大八億ドルの拠出を表明するとしているが、第三次増資会合以降に第三次増資として我が国が世界基金へ拠出した増資額は現在どの程度なのかをお示しいただきたい。
2 同様に保健関連国際ミレニアム目標の達成のために母子保健分野にて平成二十三年から五年間で五十億ドルを支援すると明言している。平成二十四年十二月現在でどの程度の支援が実施されているのかを明示いただきたい。また、具体的にどのような母子保健増進のための海外支援が実施されているのか例示いただきたい。
3 教育支援についても平成二十三年からの五年間で三十五億ドルの支援が明言されている。平成二十四年十二月現在でどの程度の支援が実施されているのかを明示いただきたい。
二 国際貢献の今後の展望について
1 我が国が名実ともに世界各国から「強い国」と認められるためには、世界平和と健康な社会を実現させるための継続的な国際貢献が求められる。前項でお示しした国連ミレニアム開発目標サミットにおける日本政府の演説の内容を達成するために具体的にどのような支援策を検討しているのかお示しいただきたい。
右質問する。