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平成二十六年十一月十日提出
質問第六七号

GPIFにおける年金積立金の運用リスク等に関する再質問主意書

提出者  長妻 昭




GPIFにおける年金積立金の運用リスク等に関する再質問主意書


 GPIFが基本ポートフォリオを変更(株式二十四%を五十%に倍増し、国内債券六十%を三十五%に減少)した。年金は、いうまでもなく経済や国民生活に大きな影響を与える問題である。そこでお尋ねする。

一 基本ポートフォリオに関するこの二年間の議論はどの場で、どのような議論があったのか、時系列に会議体の名称とともにお示し願いたい。
二 GPIFの基本ポートフォリオを変更した理由は何か。
三 GPIFの基本ポートフォリオを変更した理由の一つとして平成二十六年十月三十一日の発表資料では、「日本経済は長年続いたデフレからの転換という大きな運用環境の変化の節目にあります」と述べている。「デフレからの転換」は今、本当に実現しているのか。
四 基本ポートフォリオの変更で、リスクは上がったのか、下がったのか。
五 運用が名目賃金上昇率を下まわる確率(下方確率)は、経済中位ケース、市場基準ケースそれぞれで、今回定められた新たなポートフォリオで四十四.四%、四十三.八%、これまでのポートフォリオでは四十五.八%、四十四.八%となり、名目賃金上昇率下振れリスクは、新たなポートフォリオの方が低いこととなる。これで間違いないか。
六 前項で触れた下方確率は、どのように算出したのか。野村BPIとは何か、その数値をどのように取り入れているのかも含め、算出方法・計算式と、前提とした数値を詳細にお教え願いたい。その算出方法は妥当だと考えるか。また、経済前提を議論した専門家会議の議論にも沿ったものか。
七 今回の下方確率は、デフレ脱却を前提としたものか。
八 国内株式(全額国内株式で運用したと仮定した場合、全額国内株式ポートフォリオ)の下方確率は、新ポートフォリオの運用環境の想定下と、旧ポートフォリオの運用環境の想定下では、何パーセント異なるか。その理由をお示し願いたい。
九 国内債券(全額国内債券で運用したと仮定した場合、全額国内債券ポートフォリオ)の下方確率は、新ポートフォリオの運用環境の想定下と、旧ポートフォリオの運用環境の想定下では、何パーセント異なるか。その理由お示し願いたい。
十 仮にポートフォリオを、国内株式三十五%、外国株式三十五%、国内債券二十五%、外国債券五%とすると下方確率はいくらか。また、その理由をお示し願いたい。
十一 GPIFの新たなポートフォリオのもとで、想定では、単年度の運用損は最大いくらになるのか。旧ポートフォリオと比較するとどちらが大きいか。
十二 国家公務員の年金積立金を運用する国家公務員共済組合連合会においても、年金積立金の運用における基本ポートフォリオは、株式五十%とGPIFと同様にするおつもりはあるか。現在は、実際の株式運用比率は十二%と承知しているが、間違いないか。
十三 なぜ、国家公務員の年金積立金運用の株式比率はGPIFに比べて低いのか。

 右質問する。



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