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平成三十年二月二十日提出
質問第九二号

北朝鮮のスリーパーセルの活動に関する質問主意書

提出者  逢坂誠二




北朝鮮のスリーパーセルの活動に関する質問主意書


 平成三十年二月十一日、フジテレビの「ワイドナショー」に出演した東京大学に所属する国際政治学者は、米国と北朝鮮の間で戦争が起きた場合、金正恩が殺されたとしても「スリーパーセル」という組織が活動すると指摘した。
 スリーパーセルとは一般市民を装って潜伏している北朝鮮の工作員を指し、国際政治学者は、「ソウル、東京、大阪に潜んでいます。いま大阪がヤバいといわれる。首都よりほかの大都市が狙われる可能性がある」と発言した。日本に北朝鮮の暗殺部隊が潜んでいるという情報は、ネット上で議論になり、大阪に在住する韓国籍の住民をスパイ呼ばわりして憎悪を扇動したなどと非難が多くなされた。
 元韓国国防省北朝鮮情報分析官で拓殖大客員研究員の高永侮≠ヘ、「スリーパーセルは直訳すると「潜伏細胞」。日本には二百人くらい潜伏している可能性があります。年齢は四十〜五十代が中心で女性は一、二割ほど。ただし、(その国際政治学者)が言うような暗殺専門ではありません。有事になり、本国からの指令を受けると本格的な活動を開始。「自衛隊が一般市民を傷つけた」といった流言飛語を流したりします。特殊部隊が上陸する際は護衛役、案内役などの三人グループで手引きを担当。指令は北朝鮮から届くラジオ短波放送に数字が隠されていて乱数表で解読します」と述べるとともに、スリーパーセルは武器を所持し、金正男暗殺に使った毒ガスのほかサイレンサー付きの拳銃、ライフル銃を隠している可能性が高いと指摘している。
 このような指摘は必ずしも即座に否定されるべきものではなく、我が国の安全保障上の観点、さらには国民的な不安と関心から、北朝鮮のスリーパーセルに関する情報収集と行動の把握は、喫緊の課題であると考えられる。他方、地上波のメディアで、正確な根拠を示さず東京大学に所属する研究者が「いま大阪がヤバいといわれる。首都よりほかの大都市が狙われる可能性がある」と発言したことは、ヘイトスピーチも含めた議論の発端になっており、多くの国民に北朝鮮に対する不安を増大させている。
 このような事実を踏まえ、以下質問する。

一 我が国に、いわゆる北朝鮮の「スリーパーセル」と呼称される工作員が存在し、潜伏していると政府は考えているのか。政府の見解如何。
二 一に関連して、いわゆるスリーパーセルの実数はどの程度であると推定しているのか。
三 政府は、北朝鮮の行う破壊活動に関して、「いま大阪がヤバいといわれる。首都よりほかの大都市が狙われる可能性がある」との認識を共有するのか。また日本国内の特定の地域について、重点的に破壊活動を抑止する対策を講じているのか。政府の見解如何。
四 朝鮮籍もしくは朝鮮籍と推定される者について、これまで日本国内で、小銃、迫撃砲などの武器を押収したことはあるのか。
五 北朝鮮の金正恩が暗殺あるいは政治的に失脚した場合、北朝鮮の政治的混乱に乗じていわゆるスリーパーセルと呼称される工作員が我が国で破壊活動を行うことは否定できない。かかる事案に関して、我が国に潜伏する北朝鮮の工作員への対策は存在しているのか。政府の見解如何。
六 公安調査庁は、「内外情勢の回顧と展望」(平成二十九年一月)において、「朝鮮総聯は、我が国の対北朝鮮措置の影響などを受けた厳しい情勢に危機感を強めており、許宗萬議長を中心とする指導体制を一層強化し、組織の引締めを図っていくとみられる。また、引き続き、基層組織の活性化を通じて組織力の底上げを図るべく、中央幹部を積極的に派遣するなどして地方組織に対する指導を強めていくとみられる」と示しているが、高永侮≠ェ指摘する「スリーパーセルは直訳すると「潜伏細胞」。日本には二百人くらい潜伏している」、「有事になり、本国からの指令を受けると本格的な活動を開始。「自衛隊が一般市民を傷つけた」といった流言飛語を流したり」する者についての記述はない。政府内で、高永侮≠ェ指摘する「潜伏細胞」について把握し、適切に国民に情報提供を行い、不安の解消を図るための部署は存在しているのか。政府の見解如何。

 右質問する。



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