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平成三十年六月六日提出
質問第三六〇号

原子力発電における環境負荷に関する質問主意書

提出者  山崎 誠




原子力発電における環境負荷に関する質問主意書


 東日本大震災を端緒に、国民の多くは脱原発を求めている。海外に目を転じても、ドイツやイタリア、ベルギー、スイス、韓国、台湾など、脱原発に舵を切っている国も枚挙にいとまがない。こうした流れと連関して、世界的にも再生可能エネルギーの重要性がますます高まっていることに間違いはない。
 我が国に於いても、世論は強い脱原発への支持があり、共同通信一月十五日の調査によれば、原発の即時停止に賛成が四十九%、反対が四十二%。朝日新聞二月二十日では、原発再稼働に反対六十一%、賛成二十七%となっている。また二月二十四日の日本世論調査会によれば、「段階的に減らして将来的にゼロ」が六十四%、十一%が「いますぐゼロ」と答え七十五%が原発のない社会を求めている。
 これら世界の潮流や、日本の実態を鑑みるとき、原発ゼロ、自然エネルギーの全面展開に大きく舵を切るべき時が来ていると認識するが、一方で、原子力発電こそ、クリーンエネルギーであるとの指摘がある。核反応による熱エネルギーを元にした発電時にはCO2を出さないものの、総体として見るとき、果たして実態はどうであるのか。以下質問する。

一 原発は発電時にCO2を出さずとも、発電するためのインフラが必要である。コンクリートや鋼鉄の巨大な塊の原発を建設する際や、燃料のウランの採掘・製錬・濃縮・加工の工程ごとに多くの資材や、化石燃料エネルギーを使い、膨大なCO2を出している。
 具体的に、原子力発電所を建設する時に必要となる資材の製造や、建設時に消費されるエネルギーを生み出すために排出されるCO2はどう計算されるのか。その根拠と数量を明らかにされたい。
 同じように、ウランの採掘、製錬、濃縮、加工、運搬において必要となる資材やそれぞれの工程に対して必要となるエネルギーを生み出すためには、どれくらいのCO2排出量となるのか。その根拠と数量を明らかにされたい。
二 また使用済み核燃料の処理、原発の保守点検、放射性物質管理や、停止中の原発であっても核燃料の冷却、維持・管理のために、大量の電力を消費しCO2を放出していると認識するが、これらのCO2排出量はどう把握しているのか。その根拠と数量を明らかにされたい。
三 原子炉内で発生した熱のうち、電気に変えられるのはおよそ三分の一で、残りの三分の二は海に捨てられる。原発は一秒当たりおよそ七十トンの海水を汲み上げ、その温度を七度上げて海に戻し、地球温暖化を直接促進している、との指摘がある。この指摘について政府はどう認識しているのか。さらにそのことが環境にどう負荷をかけることになるのか。見解を明らかにされたい。
四 トータルで見るとき、原子力発電は、クリーンエネルギーと言えるのか、政府の見解を明らかにされたい。仮に福島のような事故が起こった場合、環境への負荷は人智を超えることは言うに及ばず、平常時においてさえ、原子力発電のライフサイクルで大きな環境負荷となる、という面から、一刻も早く全ての原発廃炉を実現し、環境汚染を回避し、自然エネルギーによって必要な電源を確保し、同時に温室効果ガスの排出を抑止するという取り組みを、他国の事例も参考に実行するべきと考えるが、政府の見解を明らかにされたい。

 右質問する。



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