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平成三十年十二月五日提出
質問第一三二号

河野談話に対する河野太郎外務大臣の認識に関する質問主意書

提出者  櫻井 周




河野談話に対する河野太郎外務大臣の認識に関する質問主意書


 二〇一八年二月二十三日の予算委員会第三分科会において河野太郎外務大臣は、岡田克也議員の「河野談話についてどう考えているのか」との質疑に対し、「慰安婦問題についての政府の立場は、安倍総理の戦後七十年談話と日韓合意にあるとおりでございます」と答弁した。
 その後、岡田議員がなんども河野談話そのものに対する認識を問うても、河野太郎外務大臣は上記の答弁を繰り返すか、「歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでおり、今後も引き継いでいくという考えでございます」との答弁を繰り返し、河野談話に触れることを避けた違和感の残る答弁であった。
 しかし、二〇一四年三月十四日の参議院予算委員会において、安倍総理は河野談話について明確に答弁している。有村治子議員の河野談話をどのように受け止めているのかとの質疑に対し、「この問題については、いわゆる河野談話があります。この談話は官房長官の談話ではありますが、菅官房長官が記者会見で述べているとおり、安倍内閣でそれを見直すことは考えていないわけであります」としっかりと河野談話に言及して答弁している。
 衆議院議員河野太郎公式サイトによると、二〇一四年十二月十八日のご自身のブログでは、毎日新聞の「村山談話、河野談話の見直しは必要か否か」のアンケートに強い関心を示し、「東に行くほど見直す必要がないという割合が高いそうだ」と評価している。このことから、個人的には河野談話に対する関心が高いにも関わらず、河野太郎外務大臣は、河野談話から逃げているようにも受け止められるため、次の事項について質問する。

一 外務省のWEBページで公表されている、一九九三年八月四日の「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」について、河野太郎外務大臣は、どのような認識を持っているのか。
二 上記、河野談話では、「慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した」や、「さらに、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった」と表現され、結論として、「本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である」と明確に当時の軍の関与を明示している。この河野談話を、今後、見直すことについてどのように考えているか。政府の見解は如何に。

 右質問する。



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