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令和元年五月七日提出
質問第一五九号

羽田空港増便計画に伴う新飛行ルート間近に位置する上皇陛下仙洞仮御所の諸対策に関する質問主意書

提出者  松原 仁




羽田空港増便計画に伴う新飛行ルート間近に位置する上皇陛下仙洞仮御所の諸対策に関する質問主意書


 政府は二〇二〇年に開催される東京オリンピック・パラリンピック前を目途にした羽田空港の国際線増便計画に伴い、東京二十三区上空を含む新たな飛行ルート(以下、新飛行ルート)の採用に向けて説明会等を続けている。しかし第百九十七回国会における質問第九八号及び今国会で先に提出した質問第二九号、またそれぞれに対する安倍晋三内閣総理大臣からの答弁書でも示されている通り、ルート直下及び周辺住民からは騒音や落下物に対する不安の声が上げられている。同時に、先般、皇室において御世代わりが行われたが、退位された先帝である上皇陛下の「仙洞仮御所」として「高輪皇族邸」(東京都港区高輪一の十四の一)の使用が決定されている。「高輪皇族邸」は、新飛行ルート案における南風時のC滑走路への着陸ルートのほぼ真下に位置しており、当然両陛下の生活に対しても、先述の住民から挙げられているのと同様の懸念が持たれることになる。在位時に国家国民を思われ大変なご尽力をいただいた両陛下には、退位後は静かな環境下で新たな生活を送っていただきたいとの立場から質問させていただく。

一 仙洞仮御所への両陛下のお住まいについて
 1 上皇・上皇后両陛下の仮住まいの期間はいつからいつまでか。
 2 本件新飛行ルートについて、国土交通省もしくはその他の省庁から宮内庁へ説明はなされているのか。
二 仙洞仮御所の防音体制について
 1 新飛行ルートにおいて上皇・上皇后両陛下の仮住まいである仙洞仮御所の真上付近を航空機が通過するとき、その機体の飛行高度は地上何メートル程度と想定されているか。
 2 1に関連して、仙洞仮御所の真上を航空機が飛行するとき、その直下の地上での騒音レベルは何デシベル程度と予想されるか。国土交通省の資料「羽田空港のこれから」に代表的に引用されるボーイング社製の大型機、中型機、小型機の場合について、その騒音レベルをお示しいただきたい。
 3 仙洞仮御所の騒音対策についてお尋ねする。新飛行ルート案において羽田空港C滑走路への着陸ルート使用時には、十五時から十九時にかけて、一時間当たり最大三十回の航空機の飛行が見込まれている。他方、上皇・上皇后両陛下は、退位後も、国民のために祈りを続ける意思を示されていると、多くの報道機関が伝えている。祈りを行う環境として断続的な騒音が想定される状況は適切ではないと考えられる。2で想定される騒音は、仙洞仮御所の建物内では、どの程度の騒音として体感されるか。
三 航空機からの落下物への対策について
 1 政府の真剣な落下物対策への取り組みにもかかわらず、航空機からの落下物の報告は後を絶たない。新飛行ルートが採用された場合、上皇・上皇后両陛下のお住まい「仙洞仮御所」に航空機からの落下物が直撃される可能性はないか。可能性がない場合、その理由は何か。可能性がある場合、現在それに対して何らかの対策を検討しているか。
 2 新飛行ルートが採用された場合、「仙洞仮御所」敷地内を含めた両陛下の近隣へのお出かけの際を想定した、航空機からの落下物対策を予定しているか。

 右質問する。



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