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令和元年八月一日提出
質問第一四号

イージス・アショア配備計画をめぐる諸問題に関する質問主意書

提出者  緑川貴士




イージス・アショア配備計画をめぐる諸問題に関する質問主意書


 国がイージス・アショアの配備計画を進めている秋田県においては、令和元年七月の参議院議員選挙本県選挙区で、配備の反対を訴えた野党候補が当選した。これに関し、以下質問する。

一 秋田市の新屋演習場が、イージス・アショア配備の適地であるか否かの判断としている調査について、どのような再調査結果が出るにせよ、同演習場が住宅地に近接しているという事実に変わりはない。参院選において配備の反対を訴えた野党候補が勝利したことは、同演習場が「適地ではありえない」という秋田県民の発意にほかならず、再調査が問題の解決につながるものではないと考えるが、政府の認識を明らかにされたい。
二 イージス・アショア配備問題をめぐっては、防衛省報告書のデータに誤りが発覚した上、秋田市の住民説明会では、東北防衛局の職員が居眠りする不祥事が不信感を増幅させ、国と県の対立はますます深まっているところである。
 岩屋毅防衛大臣は、令和元年七月二十三日の記者会見で「選挙期間を通じ、厳しい指摘があり、しっかり受け止めなければいけない」としているが、言葉だけでなく、受け止めたものをどのように具体的に防衛政策に反映させるのか、伺う。
三 国と県の対立の状況は、沖縄県の基地問題についても類似している。政府は「沖縄の民意に寄り添う」としながら、実際には、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画において、防衛省が住民投票や知事選の結果を踏まえず、移設工事を強行している。
 秋田県においても、民意を正面から受け止めず、配備計画を推進すれば、地元の反発は強まる一方である。政府の、今後の真摯な対応について伺う。
四 同日の記者会見で、岩屋大臣は「指摘を受けたのは政策そのものではなく、説明のあり方、資料の作り方」としているが、調査の手法が杜撰であったことは、その調査結果を根拠として方向付ける「政策」の正当性に影響を与える以上、政策に対しても厳しい指摘があったと捉えるべきではないか、政府の見解を明らかにされたい。
 また、「説明のあり方」についても、防衛省は令和元年六月八日の新屋勝平地区住民説明会で、現地調査結果の不手際を釈明しながらも、新屋が配備の「適地」であると言い切っているが、再調査を行う段階で「適地」という言葉を使うべきではないと考えるが、あわせて見解を伺う。
五 イージス・アショア配備の適否の目安として、令和元年五月末公表の現地調査結果報告書における仰角の数値について、周辺の山の仰角十度以下を「適地」の条件としているが、なぜ「十度」以下なのか、基準の根拠と合理性について、伺う。

 右質問する。



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