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令和二年四月二十七日提出
質問第一八三号

新型コロナウイルスに対する中長期的戦いを前提とした医療体制に関する質問主意書

提出者  青山雅幸




新型コロナウイルスに対する中長期的戦いを前提とした医療体制に関する質問主意書


 ニューヨーク州及びニューヨーク市における無作為抽出抗体検査の結果、真の感染者数が膨大な数に上ることが判明しつつあります。また、アメリカから血栓症の併発事例があることが報告されています。
 この事実に鑑み、これまでの政府の新型コロナウイルス感染対策はクラスター対策に傾注していましたが、東京のように多くの無症状の感染者がいるところでは、医療システムの崩壊を防ぎつつ中長期的に新型コロナウイルスと付き合っていくシステムを考えるべき時期に来ていると言わざるを得ません。そこで、有効なワクチンや治療法が開発されるまでの間、以下の一乃至四の対策に切り替えるべきであり、かつ治療においては五に留意すべきと考えます。
 政府の見解を伺います。

一 一般的対策としてはマスクは常時着用、外出自粛は間欠的に行って医療施設のキャパシティオーバーを防ぐべきと考えるがいかが。
二 アメリカやフランス、中国武漢のように重症者用の設備を臨時に設けて、現在キャパシティを超えつつある東京都などの感染拡大地域における重症者医療の負荷を緩和し、救急患者のたらい回しや自宅待機死を防ぐべきと考えるがいかが。
三 軽症者用施設収容者や自宅待機者にパルスオキシメーターを常用してもらい、SpO2(酸素飽和度)の低下をモニター(遠隔監視可能)することで急変を察知する。また、血液検査を継時的に行い凝固系の異常を観察するべきと考えるがいかが。
四 外来患者は全て感染者と考えて医療者の防御を徹底し、受け入れ排除を改めていく。コロナ疑い患者に簡易な感染防止用具を着用させるなどの二次感染防御の工夫をした上でCTスキャンを活用し、新型肺炎疑い診断を積極的に進めるべきと考えるがいかが。
五 最も患者数が多いアメリカにおいて、新型コロナウイルス感染症の特徴の一つとして血栓症の惹起が挙げられている。軽微な皮膚症状だけでなく、脳梗塞や各種塞栓症等による突然死など重篤な結果を惹起する原因とも言われているので、突然死が報告され始めた日本においても、診断に活用すると共に抗血栓療法を考慮するべきと考えるがいかが。

 右質問する。

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