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令和二年六月十二日提出質問第二七五号
スギ人工林の再造林にかかる苗木生産に関する質問主意書
提出者 緑川貴士
スギ人工林の再造林にかかる苗木生産に関する質問主意書
戦後や高度経済成長期の伐採跡地に造成された人工林が本格的な主伐の時期を迎え、増加する素材需要に安定的に対応していくためには、森林資源の循環利用の観点から、主伐後の植栽による再造林が不可欠である。そのための苗木の安定供給が重要であるが、苗木生産量は昭和三十五年度の約十三億本から、現在は約六千万本まで減少し、種苗業者も全国で約千事業者まで減少している。
以下、質問する。
一 コンテナ苗は、新植作業の効率化を通じて森林整備費用の低コスト化が期待されることなどから、その生産量が年々増加している一方、その育苗技術の確立は十分とはいえず、品質にばらつきが出ている。また、育苗を始める際の設備投資が必須であるが、補助金を利用したとしても、依然として種苗業者には負担が大きく、生産へのハードルは高い。コンテナ苗生産のさらなる支援が求められるが、政府の対応を伺う。
二 苗木生産に課題を残す中、森林整備の主要な担い手である森林組合で、苗木の確保が難しくなっている組合があり、森林整備が進まないことの要因になりかねない。実際、コンテナ苗だけでは全体の生産量をカバーできておらず、コンテナ苗以外の苗木の確保についても、森林整備を担う森林組合や民間事業者などで強く求められているが、確保の支援策について伺う。
右質問する。