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令和二年十一月九日提出
質問第一二号

ソーラーシェアリングの活用に関する質問主意書

提出者  菅 直人




ソーラーシェアリングの活用に関する質問主意書


 菅(すが)総理大臣は十月二十六日の所信表明演説で、二〇五〇年までに日本の温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすると表明した。私はその考えに賛成である。しかし自民党内には二酸化炭素の排出量削減を口実に、原子力発電所の再稼働や新設を進める動きがあり、これには反対である。
 理由は原発を再稼働や新設しなくても、再生可能エネルギーによる発電で日本の電力消費量全てを供給することが可能だからであり、以下にその方法を説明する。
 それはソーラーシェアリングの活用である。ソーラーシェアリングとは「農地を稲作や畑作に利用しながら、農地に間隔を置いて柱を立て、高さ三メートル程度のところに間隔を置いてソーラーパネルを設置して発電する方法」で、農林水産省もそうした農地利用を認めており全国で実施されている。
 私が話したソーラーシェアリング発明者の長島彬氏によると、これまでの実績から稲作や畑作など農業を継続しながら農地一ヘクタールに五百キロワットの太陽光発電装置を設置可能であると分かっている。一ヘクタールの農地に設置した五百キロワットの太陽光発電装置で年間千時間、つまり一日平均三時間弱太陽光を受けると年間五十万キロワットアワーの発電が可能となる。
 日本の総農地面積は約四百万ヘクタールなので、うち四十パーセントの百六十万ヘクタールでソーラーシェアリング発電をすると、百六十万×五十万キロワットアワー=八千億キロワットアワー発電できる。これに既存の水力、風力、太陽光など再エネ発電を加えると約一兆キロワットアワーとなり、現在の日本の一年間の電力消費量に相当する。発電コストは原発より安く、政府が本気で取り組めば十年から二十年で実現できると考える。
 そこで次の事項について質問する。

一 ソーラーシェアリングを活用すれば日本の全消費電力を再生可能エネルギーで供給できるという提案を、菅(すが)内閣として認めるか。認めるならばぜひ内閣として取り組んでもらいたい。
二 もしソーラーシェアリングの活用で日本の全消費電力を理論的には再生可能エネルギーで供給できるという説明が間違っているなら、その理由を具体的に説明してほしい。

 右質問する。

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