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令和二年十一月二十七日提出
質問第五〇号

離島における掘り込み式港湾整備に関する質問主意書

提出者  松原 仁




離島における掘り込み式港湾整備に関する質問主意書


 東京の伊豆諸島の中で御蔵島や利島や青ヶ島は他の伊豆の島々に比べてもとりわけ本土等との交通において厳しい環境に立たされている。
 その時の風向きや、海上の状態によって、船舶が二週間近く到着しない時もあるという。とりわけ伊豆の島々の船の就航率は極めて低い。こうした厳しい環境を変えるには、一つの島が二つの港湾を持つ必要があるという。しかも、急深の海岸で通常の埋立式港湾を整備するのでは、難易度が高く、莫大な費用も掛かってしまう。
 離島に居住する島民の安定と離島の活力を増し、離れる島民を抑制するためには、こうした港湾整備が必要であるが、それに伴う予算をいかに抑制するかということが課題となっている。
 こうした住民生活の危機を改善しない限り島の人口が増え環境が活性化するとは想像できない。そこで莫大な費用をかけないで港湾建設などを行う時に参考になるのが、茨城県の鹿島湾や北海道の苫小牧新港で行われているような、島の陸地を掘り込んで港湾を造成する「堀込式」と呼ばれる工法が最も現実的である。しかしこのことは、自然公園法との関係で、簡単にできないとされている。
 そこで、次のとおり質問する。

一 自然公園法の適用がある所でも、そこに住む住民が生存の危機を乗り越えるためには、環境アセスメントの重要性は認識しながらも、山を崩し山を削り港湾を作るという南大東島のような港湾建設を可能とする判断をすべきと考えるが、政府として如何。
二 港湾整備は、海洋国家である我が国にとって、島民の暮らしの安定や定住の促進を図ることにより、領海域、排他的経済水域の保全を守ることに直結する問題である。近隣諸国が海洋進出を積極的に進めている昨今の情勢から、堀込式港湾の造成といった事業は国としても早急に取り組むべく予算措置を講じる必要があると思われるが、政府の見解は如何。

 右質問する。

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