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令和三年四月十六日提出
質問第一〇二号

東京オリンピック・パラリンピック競技大会実施における新型コロナウイルス感染症新変異株発生の懸念に関する質問主意書

提出者  松原 仁




東京オリンピック・パラリンピック競技大会実施における新型コロナウイルス感染症新変異株発生の懸念に関する質問主意書


 新型コロナウイルス感染症(SARS−CoV−2)は、RNAウイルスである。そして、RNAウイルスは一般的に変異し易い特徴を有するといわれている。
 実際、国内においても、同感染症の変異株の発生が日々増えている。このような現状の下、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が実施されると、多数の外国選手、同大会関係者、そして、スポンサー関係者の入国が予定され、国外の未知の変異株の流入に対する懸念がある。国内に多数の未知の変異株が流入することにより、さらにより多くの新しい変異株の発生を誘発する危険性もある。また、選手村など世界中の国々の人々が行き交う場所を通じて、未知の変異株や新しい変異株が、当該変異株の発生国とは別の国に広く流布する懸念もある。これらの危険は、日本国民のみならず、世界中の人々を危険にさらしかねない。
 当職は、同大会でのメダル獲得を目指して日々厳しい鍛錬を重ねている選手のことを考え、できる限り開催すべきとの立場であるが、国民に対する重大な生命・健康危害が懸念される状況がある中では、同大会の開催についても慎重にならざるを得ない。
 そこで、次のとおり質問する。

一 政府としても、これまで国外の新型コロナウイルス感染症(SARS−CoV−2)の変異株の国内への流入を食い止めるべく、様々な対策を講じてきたと思料するが、島国として、国外から流入したと言う他ない同感染症変異株の国内への流入が起きた原因がどこにあるか検討を行っているか。また、検討を行っている場合の検討結果はどのようなものか。検討を行っていて、現時点で検討結果が出ていない場合は、いつまでに検討結果を出し、それはどのように公表されるか。
二 東京オリンピック・パラリンピック競技大会が実施される際の外国選手、同大会関係者、そして、スポンサー関係者等、同大会が実施されなければ入国することのない人の合計人数の上限を、何名としているか明らかにされたい。いまだその上限総定数が精査中というのであれば、いつまでに精査を完了する予定か。
三 東京オリンピック・パラリンピック競技大会を未知の新型コロナウイルス感染症変異株の発生を抑えこんで安全な大会とするためには、前項の入国者に対して、新型コロナウイルス感染症ワクチンの二回接種が確認できない者に関しては、同ワクチンを二回接種するに十分な期間指定したホテル等の施設への留め置きを強制し、同ワクチンを二回接種した後、選手村等同競技大会期間中の滞在場所への移動を行うことなど検討すべきと考えるが、政府として如何。また、同競技大会で前項の入国者と接触する可能性が認められる国内在住者についても、同様に同ワクチンを二回接種することを検討すべきと考えるが、政府として如何。
四 前項の選手村等東京オリンピック・パラリンピック競技大会期間中の滞在場所に関し、第二項の入国者が事前に予定された移動以外の移動を行わないことを担保するために、政府としてどのような厳格なる監視体制を整備しようとしているか説明されたい。
五 東京オリンピック・パラリンピック競技大会実施に伴い入国することとなる第二項の合計人数、あるいは想定人数に対して、政府として、国外の未知の新型コロナウイルス感染症変異株の国内流入を阻止するためにどのような措置を講ずるか、政府が策定しているであろう同競技大会実施に伴う同感染症変異株流入阻止に向けた危機管理計画等の計画状況を明らかにされたい。また、同計画がないのであれば、いつまでにどのような計画を策定するつもりであるか説明されたい。

 右質問する。

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