答弁本文情報
平成十二年十二月十九日受領答弁第六七号
内閣衆質一五〇第六七号
平成十二年十二月十九日
内閣総理大臣 森 喜 朗
衆議院議長 綿貫民輔 殿
衆議院議員保坂展人君提出生物化学兵器対策専門病棟を自衛隊中央病院に設置する計画に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員保坂展人君提出生物化学兵器対策専門病棟を自衛隊中央病院に設置する計画に関する質問に対する答弁書
一及び二について
防衛庁においては、現時点において、自衛隊中央病院及び陸上自衛隊衛生学校が所在する陸上自衛隊三宿駐屯地内に、ウイルスに対処するワクチンの開発を行う研究施設を設置することは検討していない。
また、自衛隊の中核的な医療機関である自衛隊中央病院については、その施設の老朽化・狭隘化が進んでいることから、建て替えを予定しており、建て替えた後においても、現在と同様、感染症の患者の入院のための病室を整備する予定であるが、どのような感染症の患者を受け入れることができる設備とするかについては、現在検討しているところであり、今後、平成十三年度にかけて設計を行った後、同病院の建設に着手する予定である。
なお、防衛庁においては、生物兵器及び化学兵器への対処能力の充実強化を図ることとしており、その一環として、平成十二年度末、陸上自衛隊三宿駐屯地内に、陸上自衛隊開発実験団部隊医学実験隊を新たに編成し、同隊において、武器の使用等の自衛隊の任務の特性及び野外環境から生起する傷病(生物兵器及び化学兵器による傷病を含む。)の予防、応急治療に関する研究等を実施する予定であるが、同隊においてワクチンの開発を行う予定はない。