答弁本文情報
平成十九年五月二十二日受領答弁第二二二号
内閣衆質一六六第二二二号
平成十九年五月二十二日
内閣総理大臣 安倍晋三
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員鈴木宗男君提出エリツィン前大統領の国葬についての内閣官房長官及び外務大臣の発言に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員鈴木宗男君提出エリツィン前大統領の国葬についての内閣官房長官及び外務大臣の発言に関する質問に対する答弁書
一及び五について
御指摘の報道については、承知している。
エリツィン・ロシア連邦初代大統領の葬儀の日程については、ロシア側から外交ルートを通じて平成十九年四月二十四日午前に連絡があり、政府として、しかるべき者を派遣することを検討したが、この時点で、準備を行った上で東京都内から空港に移動して葬儀に間に合う航空便に搭乗することはできず、東京から出張して葬儀に出席することが不可能と判断されたこと等から、本国から特使等を派遣しないこととしたものである。御指摘の記者会見における塩崎内閣官房長官の発言は、この趣旨を述べたものであり、「真実を明らかにしなかった」との御指摘は当たらない。
二及び三についてで述べた理由から、エリツィン・ロシア連邦初代大統領の葬儀への出席者の人選を途中で断念したものであり、実現しなかった人選の検討過程についてお答えすることは差し控えたい。
麻生外務大臣の発言は、閣僚等による緊急の外国出張等に対応するために機動性の高い新しい政府専用機を導入する必要性についての従来からの議論や、エリツィン・ロシア連邦初代大統領の葬儀に係る経緯を踏まえて行われたものである。