答弁本文情報
平成二十年二月十九日受領答弁第六二号
内閣衆質一六九第六二号
平成二十年二月十九日
内閣総理大臣 福田康夫
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員滝実君提出道路投資の経済効果に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員滝実君提出道路投資の経済効果に関する質問に対する答弁書
一について
平成十九年十一月十三日に国土交通省が発表した「道路の中期計画(素案)」(以下「素案」という。)で示した経済効果は、道路投資そのものがもたらす需要創出効果であるフロー効果と、整備された道路の供用がもたらす生産力拡大効果であるストック効果の両方を推計できるように開発されたマクロ計量経済モデルによって推計したものである。
一についてで述べたマクロ計量経済モデルは、道路投資の経済効果の推計を目的としたものであり、道路整備のフロー効果だけでなく、ストック効果も併せて推計できるように開発されているが、例えば、内閣府のマクロ計量経済モデルにおいて内生的に決定される金利等については、省略又は外生変数としている。一方、内閣府のマクロ計量経済モデルは、短期の経済変動の分析又はマクロ経済及び財政の展望等を試算することを主な目的としており、道路投資のみの経済効果を抽出し試算することは行っていない。このような違いがあることから、単純に双方のマクロ計量経済モデルの試算結果を比較することは困難である。
素案で示した経済効果の推計に当たっては、用地補償費によるGDPの増加額の推計はしていない。