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答弁本文情報

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平成二十一年六月二十六日受領
答弁第五六五号

  内閣衆質一七一第五六五号
  平成二十一年六月二十六日
内閣総理大臣 麻生太郎

       衆議院議長 河野洋平 殿

衆議院議員小宮山泰子君提出麻生首相の本年二月以降の外遊費用等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員小宮山泰子君提出麻生首相の本年二月以降の外遊費用等に関する質問に対する答弁書



一について

 平成二十一年二月の米国訪問後の麻生内閣総理大臣の外国訪問に際し、期間、訪問した国、目的及び随行した政府関係者の人数については、(一)平成二十一年三月三十一日から四月三日まで英国、第二回金融・世界経済に関する首脳会合(ロンドン・サミット)、九十二名、(二)平成二十一年四月十日から同月十二日までタイ、日中韓首脳会議等、八十六名、(三)平成二十一年四月二十九日から同月三十日まで中国、日中首脳会談、五十五名、(四)平成二十一年五月三日から同月六日までチェコ及びドイツ、日EU定期首脳協議等及び日独首脳会談、五十八名である。

二について

 平成二十一年一月三十日から二月一日までのスイス訪問以降の麻生内閣総理大臣の外国訪問に関する経費については、(一)平成二十一年一月三十日から二月一日までのスイス訪問、約一億千万円、(二)平成二十一年二月十八日のロシア訪問、約千九百万円、(三)平成二十一年二月二十三日から同月二十五日までの米国訪問、約九千二百万円である。なお、一についてでお答えした英国、タイ、中国並びにチェコ及びドイツへの訪問に要した経費については、大部分が未精算のため現時点でお答えすることは困難である。
 また、各訪問における成果については、(一)スイス訪問において、麻生内閣総理大臣は、世界的な金融・経済危機の中、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席し、我が国として危機にいかに対処していくのか等について世界に発信することができ、(二)ロシア訪問において、麻生内閣総理大臣は、サハリンにおけるLNGプラント稼働式典に出席し、メドヴェージェフ・ロシア大統領と日露首脳会談を行い、同会談では、平和条約交渉について、この問題を我々の世代で解決すること、これまでに達成された諸合意及び諸文書に基づいて作業を行うこと、メドヴェージェフ大統領が指示を出した「新たな、独創的で、型にはまらないアプローチ」の下で共に作業を行っていくこと、北方領土の帰属の問題の最終的な解決につながるよう作業を加速すべく追加的な指示を出すことで一致したほか、極東・東シベリアにおける協力について、官民一体となって具体的プロジェクトの形成に取り組むことで一致し、これらがロシアとの間でアジア太平洋地域における戦略的な関係を構築する上で重要な一歩となり、(三)米国訪問において、麻生内閣総理大臣は、ホワイトハウスを訪問する最初の外国首脳として、オバマ米国大統領と会談を行い、日米同盟を一層強化していくことで一致するとともに、国際社会が直面する、金融・国際経済、アフガニスタン・パキスタン地域情勢、気候変動・エネルギー等の課題に共に取り組んでいくことを確認し、(四)英国訪問において、麻生内閣総理大臣は、第二回金融・世界経済に関する首脳会合(ロンドン・サミット)に出席し、金融・経済危機への対応に関する我が国の考え方や貢献策につき発信を行い、また、同会合において、現下の危機を克服するために、各国が最大限の財政・金融上の措置をとること、金融監督及び規制の強化並びに国際的な金融機関の機能強化、保護主義への対抗等につき首脳間で合意することができ、(五)タイ訪問において、麻生内閣総理大臣は、東南アジア諸国連合(ASEAN)に日中韓を加えたASEAN+3首脳会議及び東アジア首脳会議を含むASEAN関連首脳会議に出席する予定であったが、タイ政府の決定により延期されたことを受け、この機会に日中首脳会談、日韓首脳会談及び日中韓首脳会議を開催し、北朝鮮によるミサイルの発射の問題を中心に議論を行い、東アジア地域の平和と安全を守るために国際連合安全保障理事会において北朝鮮に対して早期にそして最大限に強いメッセージを発出できるよう、それぞれの国際連合代表部に対して作業の加速を指示することで一致し、(六)中国訪問において、麻生内閣総理大臣は、胡錦濤国家主席及び温家宝国務院総理と会談を行い、戦略的互恵関係を具体化する観点から、特に、経済・ビジネス、環境、気候変動・エネルギー、国民交流等の各分野で協力を推進していくことで一致し、また、新型インフルエンザ問題への対応に当たっての協力を確認し、北朝鮮問題では、六者会合の再開に向けて引き続き緊密に協力していくことを確認し、(七)チェコ及びドイツ訪問において、麻生内閣総理大臣は、チェコ、EU及びドイツの首脳との間で、世界経済、気候変動、新型インフルエンザへの対応等における協力の重要性を確認したほか、東アジア、アフガニスタン・パキスタン等の地域情勢に関して有意義な意見交換を実施し、また、ドイツでは、「グローバルな課題を克服する日欧のパートナーシップ」と題するスピーチを行い、金融・経済危機、気候変動、テロとの闘い、核軍縮・不拡散などの課題の克服、また効果的な国際社会の運営につき連携強化を呼び掛けた。

三について

 本年七月にイタリアにおいて開催される予定の主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)については、具体的な会議日程や議題等の詳細が確定していない現時点において所要経費及び随行する政府関係者の人数の見込みをお答えすることは困難である。



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