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答弁本文情報

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平成三十一年三月十二日受領
答弁第六六号

  内閣衆質一九八第六六号
  平成三十一年三月十二日
内閣総理大臣 安倍晋三

       衆議院議長 大島理森 殿

衆議院議員早稲田夕季君提出厚生労働省で検討されている「患者情報共有サービス」などのICTを用いたサービスに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員早稲田夕季君提出厚生労働省で検討されている「患者情報共有サービス」などのICTを用いたサービスに関する質問に対する答弁書



一及び四について

 御指摘の「ICTを用いた様々なサービス」及び「「患者情報共有サービス」、「オンライン資格認証」、「オンラインレセプト」などの情報サービス」の意味するところが必ずしも明らかではないが、まず、御指摘の「患者情報共有サービス」が厚生労働省において検討されている保健医療記録共有サービス(以下「保健医療記録共有サービス」という。)を意味するのであれば、現在、厚生労働省が開催している「医療等分野情報連携基盤検討会医療等分野ネットワーク安全管理ワーキンググループ」においてその提供の際に使用される回線の在り方、システムの安全性及び情報の機密性の保持の方法等を含めた検討が行われているところであり、保健医療記録共有サービスへの各医療機関からの接続回線の形態及び「接続回線の安全性、機密性」についての対策に関するお尋ねについては、現時点でお答えすることは困難である。
 また、御指摘の「電子処方せん」については、現在、厚生労働省が、「電子処方箋の本格運用に向けた実証事業」の実施を通じて、円滑な使用ができる仕組みを検討しているところであり、電子処方箋の送信等の際に各医療機関が使用する接続回線の形態について、現時点でお答えすることは困難である。
 他方、御指摘の「オンラインレセプト」は、診療報酬請求書のオンラインによる請求(以下「レセプトオンライン請求」という。)を指すものと考えられるが、レセプトオンライン請求については、保険医療機関又は保険薬局が診療報酬請求書を社会保険診療報酬支払基金又は国民健康保険団体連合会に送付する際には、レセプトオンライン請求を行う保険医療機関及び保険薬局の認証及び送信されるデータの暗号化等が行われることにより、システムの安全性及び情報の機密性を確保しているところである。
 また、御指摘の「オンライン資格認証」は、厚生労働省において検討されているオンライン資格確認を指すものと考えられるが、このオンライン資格確認では、レセプトオンライン請求において使用されている回線や設備等を利用することにより、既存の設備等を効率的に利用しつつ、システムの安全性及び情報の機密性を確保する方向で検討しているところである。

二及び三について

 御指摘の「環境整備投資」及び「二重投資」の意味するところが必ずしも明らかではないが、保健医療記録共有サービスについては、「未来投資戦略二〇一八」(平成三十年六月十五日閣議決定)において、「個人の健診・診療・投薬情報が医療機関等の間で共有できる全国的な保健医療情報ネットワークについて、・・・必要な実証を行いつつ、平成三十二年度からの本格稼働を目指す」とされており、現在、厚生労働省において、有識者による議論とともに、技術面、運用面及び制度面の実証及び検証が進められているところであるが、費用対効果の観点も踏まえつつ、引き続き、「未来投資戦略二〇一八」に沿って準備を進めてまいりたい。



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