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昭和六十一年十二月二十日提出
質問第三二号

 東京湾横断道路建設に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和六十一年十二月二十日

提出者  中路雅弘

          衆議院議長 原 健三郎 殿




東京湾横断道路建設に関する質問主意書


 私は、東京湾横断道路建設について、その計画が徹頭徹尾大企業本位の事業であるとともに、関係自治体、住民はもとより、国民にとつて有害無益な事業であると主張してきた。
 しかし先の一〇四通常国会において同計画を促進するための「東京湾横断道路特別措置法」が、日本共産党などの強い反対にもかかわらず成立し、財界主導で着工準備がすすめられている現在、いくつかの点について明確にすることが緊急を要すると考えるので、次の事項について質問する。

一 東京湾横断道路計画の着工準備について
 1 東京湾横断道路株式会社への出資企業名及び同会社が日本道路公団との間で結ぶ「建設協定」の内容、建設大臣に届け出る資金計画、事業計画の概要を明らかにされたい。
 2 関西新空港で問題となつている外国企業の参加について横断道路の場合、建設省としてどのような考え方でのぞむのか。入札方法についてはどのように指導しているか。
 3 地元企業、特に中小企業の参加できる業種及びその発注規模はどれ位か。
   中小企業の受注確保のために横断道路株式会社にどのような指導を行つているか。
二 事業計画について
 1 関係自治体の出資金は二百億円といわれているが、出資自治体名、出資割合、出資額はどのようになるのか。現在自治省と協議していると聞くが、その協議経過はどのようなものか。
 2 漁業に与える影響はどのようなものか。日本道路公団において調査した結果の概要と漁業補償費の見積もり額及びその根拠を明らかにされたい。
三 地方経済に与える影響について
 1 京浜地域とりわけ神奈川県側の工場、人口流出を促進する懸念が自治体関係者から指摘されているが、建設省の基本的考え方はどうか。
 2 京浜地域が人口増となる根拠を明確にされたい。
四 環境影響評価について
 1 建設による海水の汚染は、魚類の生息と生態に壊滅的な打撃を与えるものと考えられるが、水質の変化や魚類に与える影響はどのようなものか。
 2 船舶航行上の安全対策について、「東京湾横断道路船舶航行報告書」(61年6月日本道路公団)では「横断道路計画線周辺海域は、台風来襲時等荒天にあつての船舶の安全確保に必要な避泊地の一部になつている。横断道路建設は、この避泊地を失うこととなる。」と明確に記されている。
   建設省としては、どのような対応策をとるのか明らかにされたい。
 3 建設省は、横断道路建設によつて川崎市内で一日あたりの交通量が百八十万台・キロから百五十万台・キロに減少するとしているが、湾岸道路などを入れると逆に交通量は増えるのではないか。
   湾岸道路などを入れた川崎市内の一日交通量は何台になるか。

 右質問する。





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