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平成八年五月七日提出質問第二二号
シックハウス(病気の家)症候群に関する質問主意書
提出者 平田米男
シックハウス(病気の家)症候群に関する質問主意書
合板の床やビニールクロスの壁紙など、住宅内装材の有害化学物質が原因とみられる「シックハウス(病気の家)症候群」が問題化している。こうしたシックハウス症候群は、コンクリート住宅が主流の欧米に多かったが、国内でも省エネ設計の高気密、高断熱型の住宅が増えるにつれ急増している。これにより、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎などを訴える患者も増えているため、使用規制など、行政の強力な対応が必要であると考え、次の事項について質問します。
二 内装材から出る有害化学物質に対する国の規制方針はどうなっているのか。特に発ガン性のあるホルムアルデヒドなどの使用規制はどうなっているのか明示されたい。
三 新築一戸建て住宅での実験結果では、WHO(世界保健機関)の基準値を上回る濃度が出たが、日本ではまだ濃度基準値も設定されていないが、早急に基準値を設ける考えはあるか、明らかにされたい。
四 測定方法についてのマニュアルを設けるべきだと思うが、具体的予定はあるのか、明らかにされたい。
五 日本では歴史の浅いシックハウス症候群だが、医療窓口の整備はできているのか、明らかにされたい。
六 現在、患者に対する治療はどのようになされているのか、明らかにされたい。
七 行政の関係機関による今日までの研究成果を明らかにされたい。
右質問する。