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平成十年二月二十三日提出
質問第一三号

国鉄清算事業団債務処理法案におけるJRの新たな負担に関する質問主意書

提出者  青山 丘




国鉄清算事業団債務処理法案におけるJRの新たな負担に関する質問主意書


 国鉄改革に際し政府は、処理すべき債務の責任分担を明確にした上で、国鉄を分割民営化し、JRという独立した経営体として、市場原理に対応した経営を行うことにより鉄道の活力を回復させ、社会に貢献すべく再出発させた。
 しかし、今回提出された国鉄清算事業団債務処理法案においては、JRに三千六百億円の新たな負担を課す内容となっており、このことは、国鉄改革のフレームを覆すだけでなく、名実ともに民間会社として成長しつつあるJRの経営意欲を阻害し、そこに働く人たちの勤労意欲をも低下させ、ひいてはJRを第二の国鉄とする恐れがあるばかりでなく、政府が一旦決めた約束を反故にすることによる政府の国際的信用を著しく低下させることになると危惧するものである。
 その観点にたって、次の事項について質問する。

一 国鉄改革に際し、国鉄長期債務はどのような責任分担で、どのように返済する計画であったのか明らかにされたい。
二 JR継承分の返済状況について明らかにされたい。
三 国鉄清算事業団継承分の返済状況について明らかにされたい。
四 国鉄清算事業団継承分の返済が進まなかったのは、土地とJR株式の売却時期が遅れた上に、資金不足解消のため安易に有利子の財投資金を投入したことが最大の原因であると考えるがどうか。
五 国鉄改革に際し明確に決めた長期債務の処理が、計画どおり遂行されていない責任の所在を明らかにされたい。
六 名実ともに民間会社に成長しつつあるJRに新たな負担として三千六百億円を課すことは、JRの経営の主体性を大きく侵害するものであると考えるがどうか。
七 国鉄改革当初のフレームを安易に変更し、いつもJRに新たな負担を課すならば、国鉄改革の精神は形骸化し、JRは第二の国鉄となると考えるがどうか。

 右質問する。





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