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答弁本文情報

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平成元年七月四日受領
答弁第三二号

  内閣衆質一一四第三二号
    平成元年七月四日
内閣総理大臣 宇野宗佑

         衆議院議長 田村 元 殿

衆議院議員岡崎万寿秀君提出防衛庁の八丈島における極超短波無線局新設計画に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員岡崎万寿秀君提出防衛庁の八丈島における極超短波無線局新設計画に関する質問に対する答弁書



一の1及び2について

 防衛庁が八丈島に設置することを計画している無線局(以下「八丈島無線局」という。)は、八丈島及びその周辺で行動する自衛隊の航空機及び艦船が、陸上の司令部との間で、より確実かつ迅速に通信できるようにするためのものであり、災害派遣時を含め、必要とされる場合に使用することを考えている。
 HF帯の電波は伝搬特性が不安定であり、一般的にはHF帯の電波による通信はUHF帯の電波による通信に比べて品質が劣るので、八丈島無線局についても、より確実かつ迅速に通信できるようにするため、UHF帯の電波を使用することを検討しているところである。

一の3について

 現時点においては、八丈島無線局を防衛統合ディジタル通信網及び自衛艦隊指揮支援システムと接続する具体的な計画はない。

一の4について

 運用開始の期日については、現在検討中であり、申し上げる段階にない。

二の1について

 UHF帯の電波の到達距離は、一般的には送信を行う地点及び受信を行う地点の高度によって決まり、航空機の高度が高くなれば到達距離は伸びる。八丈島無線局のアンテナの標高を約七百メートル、航空機の高度を約三百メートルとすれば、到達距離は理論的には約百五十キロメートルとなる。

二の2及び3について

 航空機との通信は、八丈島無線局を経由して、館山地区所在の部隊との間で行う計画である。艦艇との通信は、八丈島無線局を経由して、横須賀地区所在の部隊との間で行う計画である。
 八丈島無線局と館山地区所在の部隊との間及び八丈島無線局と横須賀地区所在の部隊との間の通信回線については、現在検討中であるので、その経路等について申し上げる段階にない。
 また、館山地区所在の部隊、横須賀地区所在の部隊及びそれら以外の地区に所在する部隊等の相互間の通信は、必要に応じて既存の回線を使用して行う計画である。

三について

 八丈島無線局を設置する場所については、現在検討中であり、申し上げる段階にない。

四について

 八丈島は、その大部分の地域が富士箱根伊豆国立公園に指定されており、計画の具体化に当たっては、国立公園の風致景観の保護の観点からも慎重に対処してまいりたい。

五について

 防衛庁では、現時点において、そのような計画はない。





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