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平成三十年一月二十四日提出質問第一八号
河野外相の中東諸国への政治的関与を強化するとした外交演説に関する質問主意書
提出者 初鹿明博
河野外相の中東諸国への政治的関与を強化するとした外交演説に関する質問主意書
一月二十二日に行われた外交演説で河野外相は「中東諸国との経済関係を強化するにとどまらず、この地域への政治的関与も強化していく考えです」と述べました。
「日本は、宗教・宗派や民族的な観点から中立であり、中東地域になんら負の歴史的足跡を残したことはありません。また、中東に影響力のある米国と強固な同盟関係にあります」と続け、これが日本の「強み」であり、だからこそ「果たせる役割があります」と主張しました。
河野外相が強固な同盟関係にあるとした米国のトランプ大統領は、昨年十二月の演説で、エルサレムをイスラエルの首都と認定する旨宣言し、米国大使館をテルアビブからエルサレムへ移転する準備を開始するよう、国務省に指示したことを明らかにしました。
各国首脳も反発を強めている通り、米国の今回の表明は、新たな危機を呼び起こし得る暴挙であり、イスラエルとパレスチナの和平交渉に悪影響を及ぼすのみならず、中東の平和と安定にも多大な影響を及ぼすものと考えます。
日本が米国と強固な同盟関係にある強みを発揮して、果たせる役割があるとすれば、真っ先にすべきことは、トランプ大統領に翻意するよう促し、エルサレムを首都と認定した宣言を撤回するよう積極的に日本国政府として求めていくことであると考えますが、政府の所見を伺います。
右質問する。