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平成三十年四月十日提出
質問第二二〇号

日本人の海外留学の促進に関する質問主意書

提出者  青山大人




日本人の海外留学の促進に関する質問主意書


 本年は明治維新から一五〇年という記念すべき年である。
 我が国は幕末以来、海外に目を向け、海外から多くを学んできた。先人たちが海外から得た知識や技術を学び、それを自分たちの歴史と伝統に融合させ、上手に日本のものとしてきた。今日の我が国の繁栄を作り上げてきたのは、明治以降、青雲の志を抱いて海外に渡った先人たちである。
 政治はもとより経済もグローバル化し、従来にも増して、海外との結びつきは強くなっている。
 また、国際社会の中で我が国の果たす役割も大きくなっている。
 このような中で、我が国が持続的に発展していくためには、外国の人々との意思疎通を図りながら、仕事を進めていくことのできる人材の育成が重要な課題となっている。
 しかし、近年、若者の海外留学は減少傾向にある。これは、国際的に通用する人材の育成を図るうえで憂慮すべき事態であると考える。
 以上のような状況を踏まえて、

一 近年における若者の海外留学の減少について、その要因をどのように分析しているか。留学先の国によって、何らかの特徴はあるのか。
二 若者が海外体験をする機会として、短期のホームステイがあるが、その状況はどうなっているか。
三 海外留学は、授業料をはじめ、渡航費用、滞在費など負担も大きい。海外留学を志す意欲ある若者を支援する仕組みとしてどのようなものがあるか。それは、若者の海外留学離れに歯止めをかけ、海外留学へのインセンティブを高めるものとなっているか。
四 国際観光旅客税法案により創設される新たな税は、海外留学生に新たな負担を強いるものである。我が国と外国を行き来する学生、生徒は、単なる観光客とは異なる。人づくりという観点から教育には大きな配慮があってしかるべきと考えるが如何。
五 最近、学生等が海外において事件や事故に巻き込まれるケースも生じている。学生等の安全管理のためどのような対策を講じているのか。また、不幸にして被害を受けた場合の補償についてはどう考えているか。
六 今後、次代を担うグローバルな人材を育成するため、学校等とどのように連携しながら、海外留学の振興に取り組むのか。

 右質問する。



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