衆議院

メインへスキップ



質問本文情報

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
平成十五年五月二十一日提出
質問第八〇号

公用車、特に警察車両におけるアイドリングストップの実施に関する質問主意書

提出者  山元 勉




公用車、特に警察車両におけるアイドリングストップの実施に関する質問主意書


 近年、顕在化してきた大都市圏の大気汚染や、地球温暖化の一つの対策として、アイドリングストップが重要視されている。昨年策定された新しい地球温暖化対策推進大綱においても、アイドリングストップによる二酸化炭素削減見込み値が盛り込まれている。また、国は今年度より、アイドリングストップ機能付き乗用車の購入費用の一部補助を行うこととしている。
 地球温暖化対策としての二酸化炭素削減、自動車排出ガスによる大気汚染対策を一層推進させる観点から、政府がアイドリングストップの重要性をどのように認識しているかを確認し、更なる効果を促すために、次の事項について質問する。

一 大衆車クラスの自動車が一分間アイドリングした場合、約二八グラムの二酸化炭素を排出するとの試算や、ディーゼルトラック一台のアイドリングは、窒素酸化物排出量においてガソリン乗用車五七台分のアイドリングに相当するとの研究結果などがあるが、アイドリングストップの実施による地球温暖化対策及び大気汚染対策上の効果について、政府はどのように評価しているか。特に、大都市圏においてアイドリングストップを徹底した場合の効果について、政府の基本的認識を説明せよ。
二 政府は、これまでにも各種広報や、各地における関連行事等を通じて、地方公共団体や事業者におけるアイドリングストップ運動を展開してきているが、まず、国が率先してアイドリングストップを実行していくべきである。そこで、各省庁の公用車におけるアイドリングストップの実施状況が現在どのようになっているか、明らかにせよ。
三 公用車の中でも、特に、警察車両の環境対策について、以下順次お伺いしたい。
 1 東京都内の警察車両の排気量規模別及びガソリン、軽油等の燃料別車両保有台数並びにそれらの使用に伴う燃料の使用状況について、政府の把握しているところを答えよ。
 2 国会や大使館の周辺等、都内の要所に配置されている警察車両について、しばしばアイドリング状態で路上に駐車されている現場を目撃するが、警察車両における地球温暖化対策及び大気汚染対策への取り組み状況はどのようになっているのか。アイドリングストップの実施の実態はどうなっているのか。また、政府は警察車両のアイドリング状態に対して何らかの注意はしたのか、詳しく答えよ。
 3 警察車両について、路上駐車中にアイドリング状態としておく理由は何か。
 4 仮に車内空調のためであるとするならば、備え付けの車載カーエアコンではなく、車両の屋根に搭載する方式のルーフエアコンを追加装備することにより空調を行った方が、地球環境、大気環境等の環境面、燃料使用等の経済面のいずれにおいても効果的・効率的と考えられるが、政府の見解を問う。
 また、専ら車内空調のためだとした場合には、春・秋等のしのぎやすい気温の時期には、警察車両においてもアイドリングストップは可能なのか、改めて政府の見解を問う。
 5 もし、車内空調のためではないとする場合には、アイドリングを止めることは不可能なのか。何か代替の措置はないのか、答えよ。

 右質問する。



経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.