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平成十八年五月九日提出質問第二五二号
陸上自衛隊の暴徒鎮圧・部隊防護研修に関する質問主意書
提出者 照屋寛徳
陸上自衛隊の暴徒鎮圧・部隊防護研修に関する質問主意書
「陸自、極秘に暴徒鎮圧訓練」「米海兵隊が協力」これらは、二〇〇六年五月八日付毎日新聞朝刊一面の見出しである。私は、見出しを見て一瞬驚いた。毎日新聞の記事によると昨年三月二十一日から二十五日までの間、米軍キャンプ・ハンセンにおいて、陸上自衛隊が米海兵隊から暴徒鎮圧・部隊防護の訓練研修を受けていたとのことである。これらの訓練に対し、軍事評論家や軍事アナリストらから、同訓練が自衛隊の治安出動訓練にも通じ、拡大の恐れが強い、と指摘されている。いわゆる米軍再編問題で米軍と自衛隊の急速な一体化が進む中での訓練発覚は、大きな問題をはらんでいることに違いない。私は、同訓練が自衛隊法改正により、可能となった自衛隊による在日米軍基地の警護に資する目的であると考えるものである。
以下、質問する。
二 本件訓練に参加した陸上自衛隊の部隊名、人数、訓練内容の詳細、訓練研修の指導にあたった米海兵隊の部隊名、人数を明らかにした上で、政府の見解を示されたい。
三 本件訓練の目的を明らかにした上で、本件訓練が自衛隊の治安出動訓練に通ずるものであるのか、自衛隊による在日米軍基地の警護につなげる研修訓練との位置付けなのか、政府の見解を明らかにされたい。
四 本件訓練によって得られた成果、反省点を明らかにした上で、今後はどの程度の頻度で本件訓練と同様の訓練を計画しているのか明らかにされたい。
五 前記毎日新聞の記事によると、本件訓練が明らかになったのは、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介して流出した陸上自衛隊の内部データに基づくもののようである。そこで、なぜ本件訓練の実施を秘密裏にしていたのか、今後も秘密裏に実施をするつもりか、政府の見解を示されたい。
右質問する。