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平成十九年九月二十一日提出
質問第三八号

米空母「キティーホーク」への自衛隊補給艦「ときわ」からの間接給油に関する質問主意書

提出者  江田憲司




米空母「キティーホーク」への自衛隊補給艦「ときわ」からの間接給油に関する質問主意書


一 NPO法人「ピースデポ」(代表 梅林宏道氏)が入手したとされる米国海軍の公文書には、以下のような趣旨の記述がある。日本政府として認識しているか。認識していないなら、至急、その真偽、事実関係を米国政府に問いただして答えられたい。
 @ 二〇〇三年二月二十五日午前六時四十四分、米補給艦「ペコス」と「ときわ」がアラビア海上で並走し給油を開始、十時十三分に給油を終え「ときわ」は離れた。
 A その後、「ぺコス」は、(途中、他の艦船と接触することなく)、その日の夜、直接、その油を空母キティーホークへ給油した。給油終了時刻は二十時二十五分。
二 同じく、同法人が入手したとされる米海軍省の公文書によれば、空母キティーホークは、この二〇〇三年二月二十五日を含む「一〇四日間連続の、イラク自由作戦に従事する連合軍への支援」を行った旨の記述がある。また、二月二十七日に新しい司令官の交代があり、「その一週間以内に、国連決議に基づくイラク南部の飛行禁止区域の監視に重要な役割を果たし、二〇〇三年春まで続けられた Operation Southern Watch に参加した」との趣旨の記述もある。
 @ 日本政府として、このような記述を認識しているか。認識していないなら、至急、その真偽、事実関係を米国政府に問いただして答えられたい。
 A これらの記述からすると、「ペコス」から給油、すなわち「ときわ」から間接給油を受けた空母キティーホークが、「インド洋上の海上阻止行動」(OEF−MIO)ではなく、「イラクの自由作戦」あるいは「Operation Southern Watch」に従事していたことが濃厚ではないか。
三 参議院外交防衛委員会(平成十五年五月十五日)における石破茂防衛庁長官答弁によると「キティーホークが不朽の自由作戦に従事中の二月二十五日に米補給鑑から約八十万ガロンの燃料の提供を受けたということを確認しておるわけです。他方、同日には、海上自衛隊の補給鑑が当該米補給艦に二十万ガロンの燃料提供を実施しているということを確認をいたしておるわけでございます。」とされている。
 @ 二の公文書とされるものによれば、キティーホークは、「不朽の自由作戦」ではなく「イラクの自由作戦」に従事したとされているが、なぜ「不朽の自由作戦に従事中」と、当時、米国に確認の上、答弁したのか。
 A 一の公文書とされるものによれば、「ときわ」の「ペコス」への給油量は一八,七〇四バレル(約七十八・六万ガロン)とされている。答弁中の「二十万ガロン」と食い違うが、どちらが正しいのか。
四 仮に、NPO法人「ピースデポ」が入手したとされる米国海軍の公文書の記述が正しいとすれば、テロ特措法違反、日米間の交換公文違反等の疑いを惹起すると考えられるが、政府として、今後、どう対応していくつもりか。

 右質問する。



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