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平成十九年十月二十五日提出
質問第一四九号

経済財政諮問会議のあり方に関する質問主意書

提出者  三井辨雄




経済財政諮問会議のあり方に関する質問主意書


 経済財政諮問会議は、国の経済財政政策に関し、有識者の意見を政策形成に反映させつつ、内閣総理大臣のリーダーシップを十分に発揮することを目的として、平成十三年一月六日の省庁再編とともに、内閣府に設置された。
 具体的な役割は、内閣総理大臣の諮問に応じて、経済全般の運営の基本方針、財政運営の基本、予算編成の基本方針等、経済財政政策に関する重要な事項等について調査審議し、答申・意見等を提出することとされ、通常、これら答申等は、閣議決定され内閣の基本方針となっている。特に、予算編成では、それまでの官庁や官僚主導による政策運営を官邸主導、政治主導による政策運営に転換する働きをしてきた側面もある。
 しかし、設置から七年。経済財政諮問会議の働きが、国民生活に寄与するものか、国益に適うものか、疑問を呈せざるをえない。同会議の方針に基づき打ち出された政策は、国民の雇用安定を破壊し、地方を疲弊させる等「格差の拡大」を招いているからである。明らかに政策的偏向、構成委員の偏向に起因するものである。一部の学識経験者、財界首脳を招くだけでは、国民各界各層の多様な意見の反映にはほど遠い。議会制民主主義の下、内閣はまず国会の意見に十分耳を傾け、その意志を尊重することが肝要と考える。
 従って、次の事項について質問する。

一 これまでの経済財政諮問会議の各回の開催経過・内容について、開催の目的毎に整理してお示し願いたい。
二 平成十三年一月六日の設置以降、一回毎の会議に要した費用細目とその額を明らかにされたい。
 また、これらの費用は、費用対効果の観点から、適正に支出されたものと考えるかどうか、政府の見解をお示し願いたい。
三 同会議の構成員の選定基準、とりわけ民間有識者の選定基準・根拠、及び現在の民間有識者毎の選定理由についてご説明いただきたい。
 併せて民間有識者の選定に関し、一部に偏重しており、国民各界各層の多様な意見を反映しているとは言い難いとの意見があることに対して、政府としてはどのように考えるか、見解をお示し願いたい。
四 構成員に対して支払われる旅費・報酬等について、
 1 旅費・報酬等は全ての構成員に対して支払われるのか、民間有識者に限定されるのか、明らかにされたい。
  また、支払われる報酬等の名称及び金額を明示されたい。役職毎に金額が異なるのであれば、併せて明示されたい。
 2 現在に至るまで、各議員の任期中の支払い総額を明示されたい。
 3 これらの報酬等は、費用対効果の観点から、適正に支出されたものと考えるかどうか、政府の見解をお示し願いたい。
五 経済財政諮問会議の成果はどのように出ているか。例えば、同会議開催以前の予算編成と比べ、会議の結果を反映させた結果、国の予算は以前とどのように変わったのか等、具体例を挙げながらお示し願いたい。
 また、会議の成果・働きが、国民生活に本当に寄与し、国益に適ったものであると考えるかどうか、政府の見解をお示し願いたい。

 右質問する。



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