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平成十九年十月二十九日提出質問第一六一号
拉致問題を巡る官房長官と外務大臣の対立に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
拉致問題を巡る官房長官と外務大臣の対立に関する質問主意書
二〇〇七年十月二十六日、高村正彦外相が午前の記者会見で北朝鮮による日本人拉致問題に触れ、「何人かでも帰国すれば進展であることは間違いない」と表明し、一方で町村信孝官房長官が同日午後の記者会見で、右の高村外相の発言(以下、「高村発言」という。)に対して「それを言って何か意味があるのか。相手に付け入る隙を与えるだけだ」「関係者にあたかも何人かが帰ってきそうだ、ウチは入っているんだろうかとあらぬ誤解を招く」との発言(以下、「町村発言」という。)をしたと報じられている。右を踏まえ、以下質問する。
二 町村官房長官は、「高村発言」の意味、内容を十分精査した上で「町村発言」を行ったのか、または、「高村発言」の表面的な内容を耳にしただけで行ったのか。
三 二で、町村官房長官が「高村発言」の意味、内容を十分精査せずに「町村発言」を行ったのならば、それは官房長官としては不用意で軽率な発言であったと政府は認識しているか。
四 二で、町村官房長官が「高村発言」の意味、内容を十分精査した上で「町村発言」を行ったのならば、それは閣内不一致にあたると政府は認識しているか。
五 町村官房長官は「町村発言」の中で、「高村発言」は「相手に付け入る隙を与えるだけ」と批判しているが、内閣のスポークスマンである官房長官が公の場で、あたかも内閣の足並みが乱れており、閣内不一致にあたるともとられかねない発言を堂々と行うことこそ、「町村発言」でいう「相手に隙を与えるだけ」になると思料するが、政府の見解如何。
右質問する。