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平成二十年十二月五日提出質問第三一六号
麻生首相のお宅拝見ツアー参加者の逮捕勾留に関する質問主意書
提出者 河村たかし
麻生首相のお宅拝見ツアー参加者の逮捕勾留に関する質問主意書
本年十月二十六日午後四時前後、麻生太郎内閣総理大臣の自宅を見に行こうとし、渋谷駅付近を歩いていた「麻生首相のお宅拝見ツアー」参加者のうち三名が、逮捕・勾留された事件が発生している。総理大臣の私邸を訪問するとの集団に対して、一定の警備上の必要があることは理解するが、その模様を収録し、インターネット上で公開されている動画(http://jp.youtube.com/watch?v=3Uw701vV15U 及び
http://jp.youtube.com/watch?v=Rc0Z0Yvde8E)を前提とすると、警察の対応に行きすぎがあったのではないかとの観点から、以下質問する。
(2) このような小規模なイベントに対して、公安担当の課長クラスが現場に入ることは、捜査に対するただならぬ意欲を感じさせる。いかなる必要から、課長自らが現場の陣頭指揮にあたったのか。ご説明いただきたい。
(3) 当日は、警視庁公安部、警視庁渋谷警察署より、それぞれ何人規模の警察官が本件ツアー現場に投入されていたのか。ご回答いただきたい。
(4) 今回のツアーに対する捜査(警備・公安活動含む)の事前計画は、誰により命令・承認されたものか。説明されたい。
(5) 「事前にツアー参加者の逮捕が計画されていた」「事前にツアー参加者の逮捕が命令されていた」との情報があるが、事実関係はいかなるものか。
(6) 逮捕された者のうち一名の被疑事実には『被疑者は、黒ヘル構成員』とあるという。本事案にかかる「黒ヘル」とはいかなる組織・集団・概念を指しているのか。当該「黒ヘル」の団体名、主たる所在地、代表者名、構成者数、結成時期、活動目的、これまでいかなる行動をしてきたか活動歴など詳細を含めてご回答いただきたい。
(7) 俗に「当たり公妨」「転び公妨」と呼ばれる、警察官が自ら対象者に体当たりし、もって公務執行妨害の嫌疑で現行犯逮捕を執行する方法は適法といえるか。政府の見解をお示しいただきたい。
右質問する。