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平成二十一年一月二十一日提出
質問第四二号

イランで発生した邦人誘拐事件に係る政府による身代金の支払いに関する再質問主意書

提出者  鈴木宗男




イランで発生した邦人誘拐事件に係る政府による身代金の支払いに関する再質問主意書


 「前回答弁書」(内閣衆質一七一第三号)を踏まえ、再質問する。

一 昨年十二月二十九日、一昨年十月に横浜国立大学四年の中村聡志さんがイランを旅行中に武装集団に誘拐され、昨年六月に解放された事件(以下、「誘拐事件」という。)に関し、解決のための費用として政府が外交機密費から約二億円相当をイラン側に支払っていたことが、政府関係者により明らかにされたとの報道がなされた。中村さんが解放された直後の昨年六月二十三日、当時の高村正彦外務大臣は中村さんに面会し、「日本政府が多大な時間と費用をかけて対応したことを忘れないで欲しい」旨伝えたと承知するが、右の高村大臣の発言にある多大な費用の内訳とは、具体的にどの様なものか説明されたい。
二 「誘拐事件」に係る一の報道に関し、「前回答弁書」で政府は「御指摘の報道については承知している。」と答弁しているが、その一方で「誘拐事件」の解決のためにイラン政府はじめイラン側に金銭を支払ったかとの問いに対しては「お尋ねの事実はない」「イランにおける邦人誘拐事件の解決のために日本政府からイラン側に金銭を支払ったという事実はない。」と、その事実を否定し、一の報道については「事実無根であると認識している。」と答弁している。では政府として、右報道はウソであり、「誘拐事件」の解決に際して政府よりイラン側に金銭を支払ったとする事実はない旨、これまでどの様な場で国民に明確な説明を行ったのか明らかにされたい。
三 一の報道を受けて、「誘拐事件」の解決に際して政府よりイラン側に金銭が支払われたという、虚偽の話を報道機関に話した者が政府部内にいないか、政府として何らかの調査を行ったことはあるか。
四 「前回答弁書」で政府は、一の報道にある政府関係者について「お尋ねの政府関係者については、把握していない。」と答弁しているが、「誘拐事件」の解決に際して政府よりイラン側に金銭が支払われたという、虚偽の話を報道機関に話した政府関係者は一人もいないと、政府として認識しているか。
五 政府として、「誘拐事件」の解決に際してイラン側に金銭を支払ったという事実がなく、「前回答弁書」にある様に、金銭の支払いを政府関係者が明らかにしたとする一の報道は事実無根であると認識しているのなら、一の報道を行った報道機関に、事実無根の報道をしない旨求める等、意見を伝えるべきであると考えるが、政府として右の様な対応をとっているか。
六 五で、とっていないのなら、その理由を明らかにされたい。

 右質問する。



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