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平成二十一年三月三十一日提出
質問第二六四号

北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射をゴルフに例えた政府筋等の発言に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射をゴルフに例えた政府筋等の発言に関する質問主意書


 本年三月三十一日付の朝日新聞四面に、
 「北朝鮮が予告する『人工衛星』が発射された場合について、政府筋が三十日、『(ミサイルが飛ぶのは)高すぎてそもそも見えないから、国民からすると何が起きているかわからない』と述べたうえ、『見えたらおもしろいけどな』と記者団に語っていたことがわかった。同席した政府関係者によると、ミサイルをゴルフボールに例え、『そっち行ったら「ファー」(コースからそれて飛んでいくボールに注意するように呼びかける掛け声)っていう感じだ』とも述べたという。
 この政府筋は二十三日、ミサイル迎撃について『鉄砲をバーンと撃った時にこっちからも鉄砲でバーンと撃って(弾と弾が)当たるか。当たらないと思う』と発言している。」、
また同日付の毎日新聞五面には、
 「政府高官は三十日、北朝鮮がミサイルの発射を準備していることに関し『ミサイルが飛んでいるのが見えたら面白いな。見えたら「ファー(打球の飛ぶ方向にいるプレーヤーや観客に警告するかけ声)」って言うのにな』と語った。ミサイルをゴルフボールに例えての表現で、不適切との指摘が出そうだ。
 この高官は以前もミサイル防衛(MD)について、『撃っても当たるわけがない』と発言し、批判を受けたことがある。」
と、政府筋・政府高官が、北朝鮮が本年四月四日から八日までの間に、長距離弾道ミサイルである試験通信衛星光明星二号を打ち上げるとしていることに関し、ミサイル発射をゴルフに例えるかの様な発言(以下、「発言」という。)を同月三十日にしたと報じる記事が掲載されている。右を踏まえ、質問する。

一 「発言」を行った政府筋・政府高官とは誰か、政府として把握しているか。
二 「発言」を行った政府高官とは、鴻池祥肇内閣官房副長官か。
三 「発言」に対する中曽根弘文外務大臣の見解如何。
四 「発言」に対する浜田靖一防衛大臣の見解如何。
五 「発言」に対する麻生太郎内閣総理大臣の見解如何。
六 「発言」は、国民の生命、財産の存亡を脅かす北朝鮮によるミサイル発射を冗談めかしたもので、政府高官としての緊張感の欠如を表す極めて不謹慎なものであると考える。また今回「発言」を行った一の政府筋・政府高官は、以前にも我が国のミサイル防衛について「撃っても当たるわけがない」と、我が国の防衛に対する信頼性を貶め、いたずらに国民の不安を煽る、軽率な発言をしている。麻生総理として、一の者に対しどの様な処分を下す考えでいるのか明らかにされたい。

 右質問する。



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