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平成二十一年四月二十二日提出
質問第三三一号

政府見解と異なる北方領土問題の解決方法について言及した政府代表に対する外務大臣の対応等に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




政府見解と異なる北方領土問題の解決方法について言及した政府代表に対する外務大臣の対応等に関する質問主意書


 本年四月十七日の毎日新聞に、谷内正太郎政府代表が毎日新聞社のインタビューを受け、北方領土問題につき、「三島と択捉一部でも」と、谷内代表として、歯舞、色丹、国後、択捉の我が国への帰属を確認し、ロシアとの平和条約を締結するという従来の政府方針と異なり、北方四島の面積を折半するという方法をもって、同問題の最終的解決を目指すべきという見解を示したと報じた記事(以下、「毎日記事」という。)が掲載されている。右について谷内代表は、例えば同日付産経新聞報道等で、「毎日記事」にある様な、北方四島の面積分割をもって最終的な北方領土問題の解決とすべきという趣旨の発言はしておらず、「毎日記事」はねつ造である旨発言している。しかし、中曽根弘文外務大臣は、本年四月二十日、訪米中の谷内代表に電話をし、「結果として誤解を与えたことは遺憾」と、谷内代表を厳重注意したと承知する。右を踏まえ、以下質問する。

一 本年四月二十一日午後、谷内代表は米国から帰国したと承知する。中曽根大臣は同月二十日の衆議院決算行政監視委員会第一分科会において、「まず報告は、谷崎局長から報告を受けているところでございます」、「責任ある外務省の者がまず当人から話を聞いているわけでありまして、私自身も、それは電話で済むかもしれません。しかし、本人とよく話をして聞いてみないと、この新聞記事、これについていろいろ違いといいますか、解釈の違いですか、あるようでございますから、その点は、私は会って話をお聞きしたいということなのです。それも、何も一週間後とかそういうことじゃない、もう間もなく戻ってくる。日程は存じ上げておりませんけれども、できるだけ早く、そういう気持ちでございます。」と答弁していたが、中曽根大臣は谷内代表に直接会い、「毎日記事」にある谷内代表の発言に関して確認を行ったか。
二 一で、行ったのなら、何日に、どこで、誰の立ち会いの下確認を行ったのか説明されたい。
三 本年四月二十一日付毎日新聞二面には、「私個人としては、日露間で戦略的利益に基づく大きな構図を描くべきであり、北方領土についてもその構図の中で考えるべきであるという立場だ。北方領土を巡る交渉前に、北方領土について詳細に語るべきではなかったと思う。」と、谷内代表がコメントを寄せている記事が掲載されている。谷内代表は前文で触れた様に、「毎日記事」が掲載された直後、各新聞において「毎日記事」にある様な発言はしていないと明確に否定していたが、右の記事にある様に、その否定のトーンは徐々に下がっており、谷内代表は「毎日記事」にある発言をしたことをほぼ認めているものと考える。二の確認に対し、谷内代表はどの様な回答を中曽根大臣にしていたのか明らかにされたい。
四 二の確認に関する文書は作成されているか。
五 一で、行っていないのなら、それはなぜか。中曽根大臣が谷内代表に確認をしていないとなると、それは一の分科会における自身の答弁と反することになるが、その理由を明らかにされたい。

 右質問する。



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