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平成二十一年五月二十七日提出質問第四五八号
政府による補正予算を用いたいわゆる国立漫画博物館の建設の是非等に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
政府による補正予算を用いたいわゆる国立漫画博物館の建設の是非等に関する質問主意書
本年四月二十一日、政府は総額十四兆七千億円に上る平成二十一年度補正予算案(以下、「補正予算」という。)を発表した。「補正予算」については、五月の連休明けから国会審議が始まり、同月十三日に衆議院を通過した。「補正予算」の中には、三兆円の施設整備費が含まれており、その一環として、総額約百十七億円を用いた国立メディア芸術総合センター(仮称)の建設が計画されていると承知する。右を踏まえ、質問する。
二 国立メディア芸術総合センターは、アニメやマンガ、映画、ゲームなどの資料を展示するものであると承知するが、政府が「補正予算」において同センターを建設する目的、必要性は何か。百年に一度の不況と言われる今、なぜ同センターの様なものを建設しなくてはならないのか、同センターの建設は、一の「補正予算」の意義にどの様な点で合致するのか、詳細に説明されたい。
三 国立メディア芸術総合センター建設により、例えば我が国においてどれくらい雇用が増える等の経済波及効果があるのか、具体的数値を挙げて説明されたい。
四 国立メディア芸術総合センターが建設された後、同センターの管理責任者はじめ幹部には誰が就く予定であるか。
五 四の者は、公募により決められるのか、または国家公務員を退職した者、つまり天下りした者が就くのか。
六 国立メディア芸術総合センターは、いわゆる国立漫画博物館とも言うべきものであり、二〇〇九年一月から三月にかけ、我が国のGDPが年率換算で十五.二%の減少をみせる等、我が国経済が未曾有の大不況にある今、補正予算の枠組みを用いてまでも建設しなくてはならないものでは全くなく、政府による前代未聞の税金の無駄遣いであると考えるが、麻生総理の見解如何。
右質問する。