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平成二十一年六月十二日提出
質問第五三六号

ロシア側に押収されたままの第三十一吉進丸の船体返還に向けた外務省の取り組み等に関する再質問主意書

提出者  鈴木宗男




ロシア側に押収されたままの第三十一吉進丸の船体返還に向けた外務省の取り組み等に関する再質問主意書


 「前回答弁書」(内閣衆質一七一第四二五号)を踏まえ、再質問する。

一 二〇〇六年八月十六日、北海道根室市の漁船第三十一吉進丸がロシアの国境警備隊に拿捕され、乗組員一名が銃殺された事件(以下、「拿捕事件」という。)が発生した。盛田光広さんが亡くなられた背景には、北方領土問題という、日ロ政府間で解決しなくてはならない政治的問題があり、盛田さんを銃殺したロシア国境警備隊が第一義的責任を負うことは当然であるものの、政府、特に外務省としても、盛田さんの死を重く受け止め、なぜこの様な悲惨な事件が起きたのか、猛省することが求められると思料するが、政府、特に外務省の見解如何。
二 前回質問主意書で、政府、特に外務省として、銃殺された盛田さんの御遺族に対して、例えば御命日等、盛田さんの葬儀が済んだ後から現在に至るまで、盛田さんの御遺族並びに関係者に対してどの様な対応をとってきているのかと問うたところ、「前回答弁書」では「お尋ねの件について、前回答弁書(平成二十一年五月十五日内閣衆質一七一第三六八号)二についてでお答えしたとおりの対応以外に、外務省から直接御遺族に対して、特段の対応を行ってはいない」との答弁がなされている。政府、特に外務省として、例えば盛田さんの御命日に供花する、御遺族に電話をする、電報を送る等の人間的な対応をとって然るべきであると考えるが、そうしてこなかった理由は何か。
三 「前回答弁書」では、「外務省として、ロシア側に対して、御指摘の船体の引渡し等につき随時申入れを行ってきていること等については、関係者に対して説明等を行ってきている。」との答弁がなされているが、右答弁にある「関係者」とは具体的に誰を指しているのか説明されたい。
四 前回質問主意書で、第三十一吉進丸について、新聞等の報道により、船体の写真とともにどこにあるかが報じられたこともあり、その船体がどこにあり、誰によってどの様に使われているのかは、既に公然となっているのにも関わらず、外務省がそれについて口を閉ざすのはなぜかと問うたところ、「前回答弁書」では「前回答弁書(平成二十一年五月十五日内閣衆質一七一第三六八号)一についてでお答えしたとおりである。」との答弁がなされている。右の答弁は「御指摘の船体の現状等については、外務省が行っている情報収集活動の情報源が明らかになることにより同情報源からの更なる情報収集が困難になる等、今後の情報収集等に支障を来すおそれがあるため、お答えを差し控えているものである。」というものであり、あくまで情報を隠そうとする同省の姿勢が窺い知れるが、同時に、同省として、第三十一吉進丸の船体の現状等に係る情報収集活動自体は行っていることがわかる。では、在ユジノサハリンスク日本国総領事館はじめ現地の在外公館より、第三十一吉進丸の船体の現状等について、外務本省に対してこれまで何度報告がなされてきたのか、その回数及びそれぞれの日にちを全て明らかにされたい。
五 第三十一吉進丸の船体の返還が遅々として一向に進まず、また「拿捕事件」の真相解明が全くなされていない現状につき、外務省として盛田さんの御遺族並びに三の「関係者」に対してこれまで説明を行ってきているか。
六 五で、説明を行ってきているのなら、その回数、内容及び説明がなされた日にちにつき、それぞれ全て明らかにされたい。
七 第三十一吉進丸の船体の返還が遅々として一向に進まず、また「拿捕事件」の真相解明が全くなされていない現状につき、政府、特に外務省として、第三十一吉進丸の坂下登船長に対してこれまで説明を行ってきているか。
八 七で、説明を行ってきているのなら、その回数、内容及び説明がなされた日にちにつき、それぞれ全て明らかにされたい。

 右質問する。



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