質問本文情報
平成二十一年十一月五日提出質問第五四号
外務省における飲酒対人交通事故や暴力事件を起こした人物の幹部登用の是非等に対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
外務省における飲酒対人交通事故や暴力事件を起こした人物の幹部登用の是非等に対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書
本年十月一日に閣議決定された政府答弁書(内閣衆質一七二第一九号。以下、「政府答弁書」という。)を踏まえ、質問する。
二 任地国の法令に違反して飲酒対人交通事故を起こし、現地住民一人を死亡させた職員に対し、外務省は停職という極めて軽い処分で済ませ、そのことを当時国民に公表もしていない。更にこの事故を起こした職員を後に天皇陛下から認証を受ける特命全権大使としてドミニカ共和国に赴任させている。鳩山由紀夫内閣総理大臣、そして岡田克也外務大臣は、前政権の答弁書に見られる、同省の一連の対応は適切であり、妥当であったと認識しているか。右については、本年九月十六日に提出した質問主意書で問うているが、「政府答弁書」では一の答弁がなされているところ、今次質問主意書において改めて質問する。
三 平成十一年二月十五日深夜から同月十六日未明にかけて、夫人との間で口論になった末、夫人を殴り負傷させ、任国の司法手続に服することとなった外務省職員について、過去の答弁書では「外務省の職員が御指摘の行為を行ったこと等は、事実である。外務省は、任国における司法手続が終了した後、直ちに当該職員を帰国させるとともに、減給処分を行った。外務省としては、この処分に関する当時の判断は、妥当であったと考える。当該職員は、現在、特命全権大使を務めている。」との答弁がなされている。本年九月十六日に提出した質問主意書において、右職員に対して同省が下した処分の内容は妥当であるとする認識に、現時点においても変わりはないかと問うたところ、「政府答弁書」では一の答弁がなされている。新内閣における、右事案のこれまでの経緯等に関する確認作業は、現在どの様な進捗状況にあるのか説明されたい。
四 任地国の法令に違反して暴行事件を起こし、現地の司法手続に服することとなった職員に対し、外務省は減給という極めて軽い処分で済ませ、そのことを当時国民に公表もしていない。更にこの事件を起こした職員を後に天皇陛下から認証を受ける特命全権大使としてパナマに赴任させている。鳩山総理大臣、そして岡田大臣は、前政権の答弁書に見られる、同省の一連の対応は適切であり、妥当であったと認識しているか。右については、本年九月十六日に提出した質問主意書で問うているが、「政府答弁書」では一の答弁がなされているところ、今次質問主意書において改めて質問する。
右質問する。