質問本文情報
平成二十二年十一月二日提出質問第一二一号
「裏下り」の有無に関する質問主意書
提出者 柿澤未途
「裏下り」の有無に関する質問主意書
片山善博総務大臣は、十月十二日の衆議院予算委員会において、いわゆる「裏下り」について「何らかの以心伝心、問わず語りはあったのではと推測される。過渡期の際には苦肉の策があるんだろうと思う。」との旨、答弁している。これを踏まえ、以下質問する。
二 現行の国家公務員法における再就職あっせん規定の履行状況を監視する機能は必要と考えるか。
三 このような監視機能は、現時点で誰がどのように担っているのか。
四 仙谷由人官房長官は十月十三日の衆議院予算委員会において、いわゆる「裏下り」に関連し、「ありていに言えば、(日本)郵政の社長の関係を皆さんから指摘されているが、それ以外に、具体的にこれが裏下りだと指摘を受けたものはない」との趣旨の答弁を行った。この答弁に対し、質問者である江田憲司委員が「(日本)損害保険協会の副会長は十代以上、大蔵官僚が指定席のように座っている」との旨、指摘したところ、仙谷官房長官は前言を翻し、「損保協会の件は、おっしゃるように、甚だその種のものである臭いが強い事を私も認めます。」との趣旨の答弁を行った。これは日本郵政の社長人事、日本損害保険協会の副会長人事について「裏下り」の可能性があることを認めたということでいいか。
五 仙谷官房長官は、前述の答弁を行った上で、「(「裏下り」の可能性は)それ以外にはない」という趣旨の答弁を行っている。日本郵政社長、日本損害保険協会副会長以外には、「裏下り」が疑われるケースは存在しないとの認識であると考えていいか。
六 十月十二日の衆議院予算委員会で公務員制度改革担当の蓮舫大臣は、「省庁によるあっせんはないけれども、代々各省庁の同じポストから再就職をしているケースがあるので、徹底的に見直しをしていきたい。
三代以上の天下りが続いていると思われるところは現段階で総務省において調査をしている」との旨、答弁している。
蓮舫大臣の答弁にいう、「三代以上の天下りが続いていると思われるところ」、すなわち総務省の調査対象となっているところには、どのようなものがあるのか。具体的にすべて示されたい。
七 それらの対象について、総務省はどのような調査を行っているのか。
八 総務省による調査の結果、特定の国家公務員の再就職が「裏下り」であったことが既に判明した事例は現段階でどれくらいあるのか。具体的に示されたい。
右質問する。