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平成二十二年十一月五日提出
質問第一三四号

メドベージェフ・ロシア大統領による国後島訪問に係る外務省欧州局長の認識に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




メドベージェフ・ロシア大統領による国後島訪問に係る外務省欧州局長の認識に関する質問主意書


 本年九月二十九日、ロシアのメドベージェフ大統領は「近い将来、必ずクリルを訪問する」旨の発言をし、十一月一日の日本時間午前九時過ぎ、国後島を訪問した。右を踏まえ、質問する。

一 小寺次郎外務省欧州局長として、今回のメドベージェフ大統領による国後島訪問をいつ察知し、その実現の可能性につき、どのような認識を有していたのか。またその上で、同省のどの部局の誰に対し、どのような対策を取るべく指示を出していたのか。小寺局長の一連の認識及び対応について、詳細に説明されたい。
二 当方は、本年十一月一日、小寺局長が報道関係者との懇談の中で、今回のメドベージェフ大統領による国後島訪問につき、「常識的に考えればないだろうと判断していた。私の判断が間違いか、ロシアの常識がおかしいのかわからないが、結果として北方領土に行かないという判断は間違えていた」との旨述べたという話を聞いている。小寺局長として、右のような認識を有していたのか。
三 前原誠司外務大臣として、二の小寺局長の発言及び認識に関し、どのような見解を有しているか。
四 前原大臣として、二の発言及び認識に関し、小寺局長に直接真意を問いただす考えはあるか。
五 信賞必罰の定義に関する前原大臣の見解如何。
六 前原大臣として、外務省職員に対し、信賞必罰を徹底して勤務態度を評価する考えはあるか。
七 二の小寺局長の発言は、事態を楽観視し、判断を誤ったことを本人自ら示しているものである。我が国の対ロシア外交を司る部署の責任者であり、本来なら司令塔となって各部署に指示を出すべき人物が、このような緊張感も責任感も感じられない認識を有していること自体、我が国の国益を損ねることであり、北方領土問題の解決及び平和条約締結に向けた日ロ間の交渉が停滞する原因になっていると考える。前原大臣として、信賞必罰を徹底し、欧州局長の人事の一新を含め、厳しい措置を取るべきではないのか。

 右質問する。



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