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平成二十二年十一月三十日提出
質問第二一六号

地方空港の活性化策及び新千歳空港の機能向上に関する質問主意書

提出者  稲津 久




地方空港の活性化策及び新千歳空港の機能向上に関する質問主意書


 今日、わが国は、アジアの国々との大交流時代を迎えている。しかし、国内の受け入れ態勢は十分とは言いがたい。特に、国際的なオープンスカイ(「空の自由化」)導入を受け、航空業界は大競争時代への突入が必至の中で、わが国の航空政策は、これらの時代の潮流に的確に対応しているのか、疑問を感じざるを得ない。
 政府は、平成二十年十二月、「空港の設定及び管理に関する基本方針」(以下、「方針」という。)を決定し、この中でわが国の航空政策を国内三空港にウエイトを置いた整備・活用方策などが示されているが、地方空港の整備・活用については、具体的な方策が示されていない。
 アジアの国々との大交流は、今や産業経済や観光をはじめ教育など幅広い分野で展開されており、このような中で、地方空港の役割に大きな期待が寄せられていることから、これら地方空港の活性化策や支援策こそ推進すべき必要があると考える。
 従って、次の事項について質問する。

一 「方針」では、地方空港の活性化などが示されていない。地方空港の意義や役割を考慮すれば、将来ビジョンや活性化策を示すべきと考えるが、見解を伺いたい。
二 現政権では、空港運営の民営化を強く打ち出しているが、基本的にどのような考え方なのか、伺いたい。
三 政府は、「空港運営のあり方に関する検討会」を設置する方針を示している。地方の意見を反映させるためには、地方の空港政策の代表も参加させるべきと考えるが、見解如何。
四 国管理空港での離発着料になぜ差があるのか。またその基準を示されたい。
五 地方空港における、LCCやドクタージェットなどの乗り入れに対応する専用ターミナル設置など、具体的な方策はあるのか、見解を伺いたい。
六 今後も増加する外国人の出入国手続きを簡素化、迅速化するためにも、CIQ体制のさらなる充実が必要と考えるが、見解如何。
七 ナショナルミニマムの観点からも、離島路線に対する十分な航路確保対策が必要と考えるが、見解を伺いたい。
八 北海道の発展のためには、国内外からの観光客誘致や経済交流の活性化による地域振興が重要であり、新千歳空港は北海道の拠点として、国際拠点空港にふさわしい機能向上が必要不可欠であると考えることから、新千歳空港に関連し、以下質問する。
 1 新千歳空港は、航空自衛隊千歳基地と隣接しているため、防衛上の理由から平日における中国などの一部外国エアラインの乗り入れが制限されている。本年三月には一部制限が緩和されたが、利用客は年々増加しており、さらなる制限緩和が必要と考える。政府の見解如何。
 2 地方空港の活性化の観点から、新千歳空港において、土地の所有と空港施設、及び駐車場の一体管理が必要と考えるが、見解を伺いたい。
 3 我が国の北の国際拠点空港としての重要性に鑑み、新千歳空港における航空機の安定的な運航が必要と考えるが、航空機の就航率を向上させるための政府の対策如何。
 4 新千歳空港ターミナルビルの水道料金は通常の三倍と高く、空港内の飲食店等の料金に反映されるため、利用者に大きな負担を強いている。なぜ、通常の三倍もの料金になるのか、その理由を示されたい。
 5 右記4に関連して、新千歳空港のホスピタリティ向上の観点からも、水道サービスを実施している事業者を入札で選ぶなどの改善措置を講じる必要があると考えるが、見解如何。
 6 新千歳空港は、現在国が運営を行っている。空港を地域の観光振興戦略に沿った形で活用していくためには、地域の企業が空港運営に参画するなどの民間活力の導入が望まれるが、政府の対応如何。

 右質問する。



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