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平成二十四年二月二十九日提出
質問第一〇五号

野田総理や閣僚らの沖縄訪問に要した費用等に関する質問主意書

提出者  照屋寛徳




野田総理や閣僚らの沖縄訪問に要した費用等に関する質問主意書


 二〇一二年二月二十六日、二十七日の両日、野田佳彦総理大臣(以下、野田総理という)は、就任後初めて沖縄を訪問した。野田総理の沖縄訪問の目的は必ずしも明確ではないが、「まずはお詫びからスタートする」と明言し、仲井眞弘多沖縄県知事(以下、仲井眞知事という)との会談では、民主党政権下における普天間飛行場問題に関する迷走や田中聡前沖縄防衛局長の不適切発言等について謝罪している。
 一方で、野田総理は、仲井眞知事との会談や記者会見等において、日米合意に基づく普天間飛行場の名護市辺野古への移設(以下、辺野古移設という)を「唯一、有効」な方法だと言い募り、仲井眞知事の反発や沖縄県民の強い怒りを買っている。事実、野田総理との会談で、仲井眞知事は普天間飛行場の県外移設を強く求め、会談場所となった沖縄県庁前には多くの沖縄県民が結集し、「怒」や「NOダ!」などのプラカードを掲げて普天間飛行場の辺野古移設や県内移設に反対する意志を表明した。
 また、野田総理は、宜野湾市民や名護市民との直接対話を一切行わず、辺野古移設に反対する稲嶺進名護市長とも会談しなかった。辺野古では、自衛隊ヘリによるわずか四分間の上空視察のみで、移設に反対するオジィ、オバァたちの切実な訴えすら無視する有り様であった。したがって、野田総理の就任後初の沖縄訪問は、謝罪の名のもとに「沖縄に真剣に向き合っている」とのパフォーマンス、アリバイづくりにすぎなかった、と批判せざるを得ない。
 なお、野田政権発足後、閣僚らが「沖縄詣で」を繰り返しているが、これらも形式的なもので、単なるアリバイづくりにすぎない。その真意は、沖縄の民意に反して、日米合意に基づく普天間飛行場の辺野古移設を「唯一、有効」な方法だとし、何が何でも新基地建設を強行せんとするものだ、と断ぜざるを得ない。
 以下、質問する。

一 総理大臣や閣僚らの沖縄訪問に際し、民間機を使用して沖縄入りする場合と自衛隊機を使用して沖縄入りする場合とがあるが、その使用基準は何であるかを明らかされたい。
二 二〇一二年二月二十六日、二十七日の両日、野田総理の沖縄訪問に随行した政務三役あるいは政府職員を役職別に全て明らかにされたい。また、係る野田総理一行の沖縄訪問に要した総額を示したうえで、移動費用、会食・会談費用、宿泊費用等の内訳を費目別に明らかにされたい。
三 玄葉光一郎外務大臣は就任後、二〇一一年十月十八日から二十日までの三日間および同十一月二十五日、二十六日の両日の二度、沖縄を訪問している。玄葉大臣の二度の沖縄訪問それぞれについて、随行した政務三役あるいは政府職員を役職別に全て明らかにされたい。また、玄葉大臣の二度の沖縄訪問それぞれについて、要した総額を示したうえで、移動費用、会食・会談費用、宿泊費用等の内訳を費目別に明らかにされたい。
四 一川保夫前防衛大臣は在任時、二〇一一年十月十六日、十七日の両日および同十一月十一日、十二日の両日ならびに同十二月二日、三日の両日の三度、沖縄を訪問した。一川前大臣の三度の沖縄訪問それぞれについて、随行した政務三役あるいは政府職員を役職別に全て明らかにされたい。また、一川前大臣の三度の沖縄訪問それぞれについて、要した総額を示したうえで、移動費用、会食・会談費用、宿泊費用等の内訳を費目別に明らかにされたい。
五 田中直紀防衛大臣は就任後、二〇一二年一月二十二日、二十三日の両日および同二月十七日、十八日の両日の二度、沖縄を訪問している。田中大臣の二度の沖縄訪問それぞれについて、随行した政務三役あるいは政府職員を役職別に全て明らかにされたい。また、田中大臣の二度の沖縄訪問それぞれについて、要した総額を示したうえで、移動費用、会食・会談費用、宿泊費用等の内訳を費目別に明らかにされたい。
六 川端達夫内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)は就任後、二〇一一年十月十一日、十二日の両日および同十一月十九日の二度、沖縄を訪問している。川端大臣の二度の沖縄訪問それぞれについて、随行した政務三役あるいは政府職員を役職別に全て明らかにされたい。また、川端大臣の二度の沖縄訪問それぞれについて、要した総額を示したうえで、移動費用、会食・会談費用、宿泊費用等の内訳を費目別に明らかにされたい。
七 右二から六における野田総理や閣僚らの沖縄訪問に要した費用総額がいくらに上るかを明らかにしたうえで、普天間飛行場の辺野古移設に向け、「沖縄の理解を得る」ために有益な支出であったと考えるか、政府の見解を示されたい。

 右質問する。



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