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平成二十四年三月十二日提出
質問第一三二号

政府主催行事に於ける天皇皇后両陛下の御臨席に際しての礼儀作法等に関する質問主意書

提出者  高市早苗




政府主催行事に於ける天皇皇后両陛下の御臨席に際しての礼儀作法等に関する質問主意書


 平成二十四年三月十一日に、天皇皇后両陛下の御臨席を仰いで挙行された政府主催の「東日本大震災一周年追悼式」に参列した。
 開式直前に、司会者から、式場壇上に天皇皇后両陛下がお出ましになる折にも、天皇陛下の御言葉を賜る折にも、両陛下が御退席になる折にも、参列者は着席のままでいるようにとの指示があった。
 私だけではなく多くの参列者が、天皇皇后両陛下に対する深甚なる敬意を表するためにも、御退院直後の御体でありながらも国民の痛みに寄り添うべく御臨席下さった大御心に感謝の気持ちを表するためにも、是非とも起立をして両陛下を御送迎申し上げたいと希望していたものと思料する。
 開式直前の司会者からの式次第説明の段階では、着席を求められた理由について、「参列者が起立をすることによって、両陛下の護衛に支障が生じるからだろうか」「車椅子で参列しておられる方々への配慮があるからだろうか」などと考えたものだったが、天皇皇后両陛下の御臨席の下で行われた国歌斉唱や黙祷の折には参列者に起立を促すアナウンスがなされたことから、護衛に関する事情や起立が困難な方々への配慮ではないことが判明した。
 国会の開会式に天皇陛下の御臨席を仰ぐ際には、議場内の国会議員は、天皇陛下のお出ましから御退席までの間を通じて起立をしていることが通例であり、それが天皇陛下に対する当然の礼儀作法であると確信していることから、この度の追悼式に於ける非礼には、参列者の一人として居た堪れない気持ちであった。
 従って、次の事項について質問する。

一 「東日本大震災一周年追悼式」に於いて、天皇皇后両陛下の御送迎や御言葉拝聴の際に、参列者に着席を求めた理由は何か。具体的に回答されたい。
二 「東日本大震災一周年追悼式」の実行委員長は野田佳彦内閣総理大臣だったが、野田総理大臣は、政府主催行事に於いて、天皇皇后両陛下の御送迎や御言葉拝聴の際に、参列者が起立をして敬意を表することは好ましくないと考えているのか。
三 前問につき、仮に野田総理大臣が「政府主催行事については、起立をすることは好ましくない」と考えているのであれば、終始起立している国会開会式との事情の違いは何だと考えるのか。
四 「東日本大震災一周年追悼式」に於いて、「天皇皇后両陛下の御送迎や御言葉拝聴の際には、参列者を着席させること」を最終的に決定した者の職名を伺う。

 右質問する。



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