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平成二十四年五月十八日提出質問第二五八号
内閣総理大臣が打ち出した普天間飛行場県外移設方針に対する担当官僚の対応等に関する質問主意書
提出者 浅野貴博
内閣総理大臣が打ち出した普天間飛行場県外移設方針に対する担当官僚の対応等に関する質問主意書
本年五月十五日、沖縄県は本土復帰四十周年を迎え、それを記念する式典が同県宜野湾市で開催された。右式典に出席した鳩山由紀夫元内閣総理大臣が地元メディアである琉球新報の単独インタビューを受けた際、「県外移設が実現できなかった最大の要因は」という質問に対して、次のように述べている。
「防衛、外務官僚はいかに辺野古に戻すかに腐心していた。県外移設はおかしいと、むしろ米側を通して辺野古でないと駄目だという理屈を導いたようだ。政治主導で、オバマ大統領との直接対話など、官僚を飛び越えた議論ができなかった。私の力量不足だった」。
右の発言(以下、「鳩山発言」とする。)を踏まえ、質問する。
二 一般に政府職員が、行政の長である内閣総理大臣が示した方針に反する形で職務を行うことは許されるか。
三 「鳩山発言」に対する政府の見解如何。
四 鳩山内閣時、防衛省、外務省において、普天間飛行場移設問題を担当した部署並びにその責任者の官職氏名をそれぞれ挙げられたい。
五 現時点において、四の部署の責任者並びに担当職員に異動は生じているか。
六 「鳩山発言」によると、防衛、外務両省の担当官僚が、普天間飛行場を従来通り名護市辺野古に移設することを目指し、米国側と手を組んでその実現に向けて画策していたとのことであるが、右は事実か。
七 政府として、「鳩山発言」を受け、防衛、外務両省において内閣総理大臣の方針に反し、外国当局と結託をして、普天間飛行場の名護市辺野古移設を画策したという事実がないか、四の部署を中心に調査をする考えはあるか。
右質問する。